好きなアイドルやアニメキャラクターなどを、さまざまな形で応援する推し活。日常生活にトキメキと彩りを与えてくれる推し活を支える人気スポットが難波にあるのをご存じですか?
それが、「TSUTAYA EBISUBASHI」。「エビツタ」という愛称で呼ばれ、アイドル、俳優、声優、アニメキャラクターのイベントも多数開催。CDやDVDの発売日には大勢のファンが押し寄せる推し活の聖地になっています。2003年のオープン時は、いわゆる普通のお店だった「エビツタ」がなぜ聖地化したのか、店長の中野雄一郎さんに真相を伺ってきました!
コロナ禍を経て、お客さんを呼び戻すためにイケメンを強化

―アイドルのポスターがたくさん飾られ、スタッフ手作りのフォトスポットも用意されているなど、店内を眺めているだけでも楽しい「エビツタ」ですが、今のようなスタイルになったきっかけは?
中野:今の「エビツタ」になる以前の2016年頃から、店全体でNMB48さんを推させてもらっていたんですよ。NMB48劇場の上にあった大型書店がなくなるというので、CDリリース時のイベントなどうちの店で引き継ぐようになりました。その後、2021年のコロナ禍に店長に就任しました。コロナが収束して、どうやってお客様に戻ってきてもらうかを考えたときに、ビル内にコスメショップ(@コスメ)も入っていることから、ビル全体として女性の来店比率が高いことに気が付きました。ならば、女性のお客様に向けてイケメン強化してみようと。当時は、アニメ『東京リベンジャーズ』がブームだったこともあり、二次元のキャラクターもSTARTO ENTERTAINMENTのアイドルも、とにかくイケメンを強化して、女性のお客様に喜んでもらおうと思ったんです。その取り組みを始めた頃にちょうど、なにわ男子さんのデビューの話が入ってきました。近くにある松竹座の舞台でずっと下積みをされていたのも知っていたし、CDデビューされるならうちでお祝いをしてあげたいと、なにわ男子のデビューを一緒に盛り上げたいとレコード会社などに相談しました。

―そんな経緯があったのですね。当時のことは覚えておられますか?
中野:デビューの前日、なにわ男子の西畑大吾くん、大西流星くん、長尾謙杜くんがオープン前にお店にやってきて、自分のお金でCDを買い、棚に明日発売になるCDも並べてくれて。その様子がデビューまでの様子を追いかけていた番組(フジテレビの「連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME」)で撮影されました。その後、毎日放送の「ごぶごぶ」という番組でダウンタウンの浜田雅功さんと一緒にお店に来てくれて、それらを見たたくさんのファンの方がお店に足を運んでくれて、聖地といっていただけるようになりました。きっかけは、なにわ男子さんですね。デビューという大切な日に立ち会えたことは、個人的にも本当にうれしかったし、貴重な経験でした。
本屋もCDショップでもない。店を“推し活屋”にするという覚悟

―お店の中に、フォトスポットや撮影小物が置いてあるのも「エビツタ」ならではですね。
中野:お客様に喜んで欲しいと、工作が得意なスタッフをはじめ、みんなが力を合わせ、一生懸命作っています。僕がスタッフに言ったのは、このお店は本屋にする気も、CDショップにする気もない。ここは“推し活屋”にするということ。だから、1階には観光にまつわるガイドブックなどは置いていますが、ベストセラーなど普通の本は置いていない。お客さんに、「表の看板に本って書いてあるのに、何も置いていない」と怒られたことも。でも、普通の「TSUTAYA」じゃなく、推し活に特化したい理由もきちんとあります。
「エビツタ」のビルが建つ場所は、貞享元年(1684年)に初代・竹本義太夫が人形浄瑠璃の小屋として用いた「竹本座」があった場所。その後、和田アキ子さんなども出ておられた音楽喫茶「ナンバ一番」だった時代もある。今は観光地化していますが、もともとこの辺りは劇場もたくさんあった芸能の街。「竹本座」の跡地に、ずっとエンタメ業界を支えてきた「TSUTAYA」がある。もともと芸能の聖地だった場所を失くしたくないという思いがあるんです。正直、品揃え的には、大規模書店さんには叶わない、だから扱うものを絞るという戦略的な部分もある。その絞った先が、芸能やイケメンだったんです。

-そんな役割も担っていただいていたとは・・・・!推し活の聖地となってから、特に印象的だった出来事はありますか?
中野:Aぇ! groupのデビューですね。デビュー前日に、小島健くんが関係者に配るためのCDを数十枚、自腹で購入されていました。この様子は公式Youtubeにもアップされています。普段はなかなか書きものを残さない事務所さんですが、お願いしたところ、メッセージカードの記入もしていただけました。その日は道頓堀でゲリラライブが開催されたのですが、あのお店でCD売っているからと宣伝をしてくれたことで、数千人のファンの方が一気にお店に押し寄せて大パニックに!セカンドシングルが発売されるときには、「Aぇ! groupをオリコンチャートに入れたい」「あの店のCDを買い占めよう」と熱いファンの方がたくさんお店に来てくれて、Xで「エビツタ」という単語がトレンド入りしました。

愛称が「ツタエビ」ではなく「エビツタ」になった理由とは?
-Xのトレンド、拝見していました。でも、なぜ「エビツタ」と呼ばれるようになったのですか?
中野:東京にある「SHIBUYA TSUTAYA」と僕たちのお店が推し活に力を入れていて、渋谷はそのまま略して「シブツタ」にしているのですが、うちの正式名称は「TSUTAYA EBISUBASHI」なので「ツタエビ」になって、おさまりが悪い。あと、SNSに書くときに長すぎる。戎橋という地名にピンとこない人もいるし、東京の恵比寿店と間違われることもある。そこで、SNSでも気軽につぶやいてもらえて、覚えやすい愛称はないかなと考えて、自分たちで「エビツタ」という言葉を使いだしたら、ファンの方が使いだしてくれて、徐々に広がっていったんです。

―そんな戦略があったとは!まずSTARTO ENTERTAINMENTのアイドルの影響で「エビツタ」が広まり、派生してアニメや声優さんなどのファンにも浸透していったんですね。これからの展望は?
中野:大きなレコード会社や出版社さんとは協力していろんなイベントなども開催できていますが、まだお付き合いのない小さなレコード会社さんなどもたくさんある。そういったところにもお店の取り組みを知ってもらって、まだ知らないイケメンを発掘できたらいいですね。あと、トレンド的に、FRUITS ZIPPERなど女の子にウケる女性アイドルが増えてきているので、そちらも強化していきたいですね。そして、女性アイドルといえば、変わらずNMB48さんも推し続けていきたい。関西を代表するアイドルグループとして、地元・大阪から全国へ元気を届けてくれる彼女たちを全力で応援しています。僕自身もすっかりファンになってしまったので、ライブにも参加してペンライトを振っています。

-中野さんも推し活をされてるとは!だからファンの気持ちがよくわかるんですね。地下1階には、マンガやアニメ、VTuberなど日本を代表するエンタメコンテンツが一堂に会する特別な空間、「大阪IP書店」もオープンするなど、ますます「推し活」に力を入れる「エビツタ」。推しがいる人はもちろん、なにか推せるものを探している人にも楽しんでいただけるスポットです。ぜひ足を運んでみてください!
매장 정보
店名/TSUTAYA EBISUBASHI
住所/大阪府大阪市中央区道頓堀1-8-19
営業時間/
10:00~22:00(BOOK・CD・DVD)
11:00~22:00(@コスメ)
08:00~22:00(スターバックスコーヒー)
10:00~22:00(大阪IP書店)
정기 휴일: 없음
電話番号/06-6214-6262
공식 홈페이지
公式X(旧Twitter)
ブログ
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프리랜서 에디터이자 작가. 난바의 극장에 자주 가는 오락가락을 즐기는 사람입니다. 맛있는 음식에 눈이 멀지 않으며, 잡지와 TV에서 추천하는 맛집과 스위트를 소개하기도 합니다.
