日本ならではの伝統文化や和を暮らしに取り入れたい。そんな願いを叶えてくれるのが、江戸時代初期から商いを始め、今なお画家や書道家から愛され続ける「丹青堂」です。
戎橋筋商店街に面していますが、お店が地下にあるので、気になっているけれどまだ行けていないという人もいるはず。この記事ではそんな「丹青堂」の魅力を紹介します。
季節を彩る和雑貨もたくさん 精巧で美しいオリジナルのお雛様も!

階下から立ち上るお香の香りに誘われて入店すると、そこに広がるのは和の世界。「丹青堂」は1874年創業の書画材店で、明治から大正期に活躍した文人画家の富岡鉄斎なども通っていました。

季節や行事を彩る和雑貨なども取り扱っていて、1月末に訪れた際には愛らしいお雛様がたくさん並んでいました。中でも注目は、「丹青堂」オリジナルの雅雛七段飾りや彩雛三段飾り。
大きな段飾り雛人形を飾るのが難しい住環境が増えていることを考慮し、棚の上にも置けるコンパクトサイズのお雛様は、小さいながらも風格があり、お顔立ちも素敵。箪笥や鏡台、茶道具などの嫁入り道具やお輿入れ道具も精巧で見惚れてしまうほど。

お子さんやお孫さんには立派な七段飾りを贈り、季節のしつらいとして自宅用に一段飾りのお雛様を買い求めるお客様もいるそう。

他にも、インテリアに取り入れやすい和風のタペストリーや、かわいらしい懐紙、海外の方に喜ばれそうな手摺りはがきや千代紙など、和の美しさを感じるアイテムが豊富。どんな使い方をしようか考えるだけで心が踊ります。


美しい色合いに思わず見惚れる、日本画の顔料も豊富に

店内の奥には、ガラス瓶がずらりと並ぶコーナーを発見。こちらは、日本画を描くときに使われる顔料の岩絵具。たとえば「岩群青」という色ひとつとっても、粒子の細かさで濃淡の違いがあるそう。

水干絵具の取り扱いもあり、岩絵具とあわせると1500種類以上を取り揃えています。

水干絵具には菜種色、稲穂、古代朱など、興味深い色名が並び、実際にこの色でどんなものが描けるのか、想像が膨らみます。
自分だけの1本が欲しくなる、オリジナルの書道筆

書道に用いる筆も「丹青堂」のオリジナル商品です。まずこんなに種類があることに驚かされます。毛の種類だけでも、馬毛、羊毛、鼬(イタチ)毛、コリンスキーがあり、毛質のやわらかさ、書きやすさなどもそれぞれに違っています。

墨は創業1577年、日本最古の製墨業である奈良の古梅園のものを仕入れています。
まとめ

書画材店と聞くと、書道や日本画を嗜んでいないと少し敷居が高く感じられるかもしれませんが、実際に訪れてみるとインテリアに取り入れたくなる和の雑貨などがたくさんあって、見応えも充分。自然と和文化の奥深さや美しさを感じられる場所です。また、上質な書道用品などを見ていたら、自分も購入して何か書いてみたいという気持ちが芽生えます。

店主さん曰く、最初は手漉きのはがきなどに墨で文字を入れ、上達してきたら顔彩で色を取り入れる。どんどん魅力にはまり、次は色紙や大きな和紙に・・・と、ステップアップしていく方もいるとのこと。「丹青堂」でお気に入りの筆や紙を揃えて、新たな趣味にチャレンジしてみては?
店舗情報
店名/丹青堂本店
住所/大阪市中央区難波1-6-12
営業時間/10:00~19:00
定休日/第1水曜日
電話番号/06-6211-0721

フリーランスのエディター&ライター。なんばの劇場に足繁く通うお笑い好き。美味しいものに目がなく、雑誌やテレビでおすすめグルメやスイーツを紹介することも。
