寒い時期に入ると自然と食べたくなるのが、あつあつの「おでん」ですよね。
お酒が好きな方であれば、仕事帰りにおでんと日本酒を堪能できるお店があれば最高ではないでしょうか。
今回は、大阪なんばエリア、通称・法善寺こいさん通りにある老舗「南たこ梅」をご紹介していきます。
日本一古いおでん屋と言われており、老舗のおでんを堪能しようと、地元の方はもちろん全国各地から足を運ぶ方が多いのが特徴です。
南たこ梅・2代目店主の岡田さんに、南たこ梅の歴史や、創業当時から変わらない接客方法、店舗でしか味わえないこだわりメニューはもちろん、お家でも南たこ梅の味を楽しめるお取り寄せの情報など詳しく教えていただきました。
大阪・なんば周辺で美味しいお店を見つけたい方や、お酒を飲みながら食事ができる場所を探されている方、またなんばへなかなか足を運べない方などに参考になりますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
老舗おでん屋「南たこ梅」について
本家である「たこ梅」は、初代岡田梅次郎さんが1844年江戸の時代に、大阪・日本橋(にっぽんばし)の道頓堀筋(どうとんぼりすじ)に創業したのが始まりです。
3代目岡田松次郎さんの3女として誕生した輝子さんは、結婚し子育てしながら、両親が切り盛りしているたこ梅を手伝っていましたが、「3女として独立したらええ」という両親の応援で、昭和46年(1971年)に、大阪なんばの地下街・虹の街(現在のなんばウォーク)の開業と共に、本家より独立開店したのが「南たこ梅」です。
現在は、74歳で引退した輝子さんからお店を継いだ長女・正子さんが、南たこ梅・2代目として旦那さんの隆雄さんと共に、平成25年(2013年)に道頓堀南商店街(通称:法善寺こいさん道り)に移転した「南たこ梅」を切り盛りしています。
大阪の老舗おでん屋として、道頓堀にある本家「たこ梅」と共に、江戸時代から変わらない伝統の味を守り続けています。
「たこ梅」の名前の由来は、「たこの足が多いように、来ていただいたお客さま全員に行き届いたサービスができるように」という想いで初代店主が付けられたそうです。
店名の通り、創業当時から変わらない行き届いた接客を受けることができるのも、南たこ梅の魅力です。
店内に入ると、カウンター・テーブルと合わせて24席あり、ゆっくりくつろぐことができます。
また、カウンター越しからは、店主を含めたスタッフさんの様子や、あつあつおでんの美味しいそうなだしの香りを楽しむことができます。
お客さまは、カップルやご夫婦、またご家族での集まりや仕事帰りのおひとりさまの利用が多いとのこと。
席が空いていたら飛び込みもOKとのことですが、事前に予約することで空席状況がわかりますので、行く前に一度お問い合わせくださいね。
また、団体の貸し切りも対応可能で、新年会や送別会といったときに利用できますので、幹事の方は知っておいて損はないでしょう。
創業当時から変わらないおもてなし
南たこ梅は「また来たい」と思うような、大阪らしさを感じるおもてなしが魅力のひとつです。
2代目店主岡田さんに接客で心掛けていることを聞いたところ、「常連さまであっても新規のお客さまであっても、心から安心して食事を楽しんでもらえるように、アットホームな雰囲気の接客を心掛けています」とのこと。
また、現在は家族で南たこ梅を営んでいることから、アットホームな雰囲気できめ細やかなサービスが提供しやすいのも、魅了のひとつだと教えていただきました。
道頓堀は歌舞伎や文楽が盛んであったことから、「周りに気を使わずに心から安心して食事を楽しめるお店として、歌舞伎・文楽などの芸能に関わる常連さまが多いのも嬉しいところですね」という、大阪らしいエピソードも教えていただきました。
そのような魅力から、地元の方はもちろん、全国各地から来られる常連さまが多いのにも納得です。
心惹かれるこだわりメニュー
おでん
おでんのだしに使う素材は昆布、煮干し、カツオ節と色々ありますが、南たこ梅では高知県が生産量日本一のカツオの仲間・ソウダカツオでつくる「宗田節(そうだぶし)」といわれるカツオ節のみを使用しており、味も色合いも濃厚なだしが取れるのが特徴です。
この濃厚なだしとおでんの具材から出るだしとが混ざりあうことによって、南たこ梅でしか味わえない旨味が生まれます。
こだわりのだしに入れる具材は、冬であれば牡蠣(かき)や海老芋のおでん、夏であれば焼きナスのおでんという風に、季節によって旬の食材を堪能できます。
南たこ梅の練り物は、熟練の職人さんがつくっており、生でも食べることができるくらいの絶品とのこと。
また、季節の食材を使ったしんじょう(魚などをすり潰し山芋などのつなぎを加えた練り物のこと)も一押しですので、お店に行かれた際には要チェックです。
鯨(くじら)
創業当初からおでんの具材として入れていた鯨は、南たこ梅の名物おでんのひとつです。
鯨の舌を指すさえずり、皮の部分のコロ、スジなどがあり、コラーゲン豊富で噛めば噛むほど味がでてくることから女性のお客さまにも大人気です。
たこの甘露煮(かんろに)
1844年創業から受け継がれているたこの甘露煮は、一度食べたら病みつきになること間違いなしです。
瀬戸内海や和歌山沖で捕れた活だこを、秘伝のだしと独自の炊き方で調理します。
たこの柔らかさと甘味、また風味が口のなかいっぱいに広がります。
特製 和がらし
南たこ梅のからしは、100%和がらしをベースに水を使わず酢で溶き、南たこ梅のおでんやたこの甘露煮に合うようにつくられた特製の和がらしです。
通称「味がらし」とも呼ぶそうで、これだけでもお酒が進むとのこと。
本日のおすすめメニュー
おでんメニューの豊富さも嬉しいですが、一品メニューも充実しています。
お造りでは、ヨコワ(本マグロの子供)、さばきずし、夏の季節であれば活のハモなどもそろっています。
揚げ物では、イワシフライや天ぷら、他にもポテトサラダ、ゲソの塩焼きなどもあります。
また、吟醸酒粕漬のクリームチーズもありますので、「今日は何しようかな」と何度行っても楽しむことができます。
希望であればコース仕立てのお料理も提供してくれるとのことで、大切な方とのお食事や接待にもピッタリです。
お酒
お酒の種類が充実しているのも、嬉しいポイントです。
日本を代表する酒どころ、兵庫県に蔵を構える白鹿(はくしか)のお酒をメインに、泡盛や焼酎、ワインなどもあります。
2代目岡田正子さんと娘さんがお酒好きとのことで、各地の美味しい地酒などもそろえています。
また、南たこ梅では、保温性が高く冷めにくい、錫(すず)の盃(さかずき)を使用しています。
口当たりもまろやかになるとのことで、上質なお酒を味わいたい方に最適です。
南たこ梅のお取り寄せ
お取り寄せも充実していますので、南たこ梅の特製おでんとたこの甘露煮を、全国各地どこにいても味わうことができます。
おでんのパックは、大中小とお好みの量で注文することができます。
大根やたまごといった定番おでんはもちろんですが、珍しい食材や季節の具材も入っており、季節ごとのおでんを楽しむことができるのも、南たこ梅ならではの心配りです。
たこの甘露煮は、あたためるといった調理をすることなく、そのまま食べることができます。
お子さまのおやつや、お酒のあて、いつもの食卓の1品にも◎です。
さらに、おでん・たこの甘露煮どちらにも、南たこ梅特製の和がらしがついてくるのは嬉しいポイントです。
おでんにつけて食べるもよし、お酒のあてとして旨味を味わうもよし、アレンジレシピに使用するのもよし、お家で色々なバリエーションを楽しむことができますよ。
最新情報
季節のおでんや今日の一品メニュー、新しく入ったお酒、またお取り寄せの情報や営業時間といった最新情報を知りたい方は、ぜひ公式SNSをチェックしてくださいね。
店舗詳細
店名/南たこ梅
住所/大阪市中央区難波1-7-16現代こいさんビル1階
電話番号/06-6213-6218
営業時間/15:00~22:30(L,O22:00)
※当面の間15:00~21:00(L.O20:00頃)
公式SNSに随時更新されますのでご確認ください。
定休日/水曜日
公式ホームページ
アクセス
1、各なんば駅下車後、なんばウォークB12出口からでます。
2、すぐ左手に戎橋筋商店街がありますので、中に入ります。
2分ほど歩くと左手にダイアナ戎橋店が見えてきますので、手前の筋を左に曲がります。
10秒ほど歩くと左手にある、現代こいさんビルの1階に「南たこ梅」があります。
まとめ
今回は、通称・法善寺こいさん通りにある「南たこ梅」を紹介しました。
おでんやたこの甘露煮といった、創業当初から変わらない旨味を楽しむことができ、さらに温かいおもてなしを堪能することができます。
また、お取り寄せも充実していますので、新型コロナウイルス感染症の影響で大阪に出てくることができない方でも、南たこ梅の味を楽しむことができるのも嬉しいところです。
なんば周辺でおでん屋さんを探している方や、大切な方との食事場所を探されている方、新しい大阪グルメを見つけたい方など、ぜひ一度南たこ梅のおでんの旨味を味わい贅沢な時間を楽しんでくださいね。
大阪生まれアラサー女子。
美容の仕事に携わりながらライターとして活動しています。
旅や海が好き、そして人、出会いが大好きです。
なんばエリアは、大阪で育った私でも、まだまだ知らない魅力がたくさん!
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