大阪のソウルフード粉もん料理のなかでも、お好み焼きと並んで人気の高い「たこ焼き」。特になんばエリアには、メディアにも多数掲載されている「道頓堀くくる」や「たこ焼き道楽わなか」など全国的に有名なたこ焼き店が軒を連ねます。
この記事では、そんななんばエリアでも選りすぐりのたこ焼き店を8店舗をご紹介します。
どこも各線なんば駅からほど近いので、観光やおでかけの際の立ち寄り先を決めるときの参考にお役立てください。
この記事は2023年3月現在の情報です。
金額について、特に表記のない場合は税込み価格です。
道頓堀くくる本店
巨大たこの看板で、活気ある道頓堀の景観のひとつとして親しまれている「道頓堀くくる」。くくるの創業は1973年。白ハト印の「明石焼」「たこ焼」から始まり、有名百貨店にて販売を開始。その後、1982年に社名にもあり、幸せの象徴でもあるハト(鳩)の鳴き声「クックル」からくくる・KUKURU と改称し今日に至ります。
くくるのたこ焼きは、外はふわっと、中はとろっとした「ふわとろ食感」で、生地の外にまではみ出すほど大きい、ぷりぷりの天然大たこ入りです。贅沢に使われる天然のたこは、船内で瞬間冷凍しているそうで、店頭に届くまで新鮮な食感や味を保っているそうです。
出汁の風味が効いていて、王道のたこ焼きといった味わいです。焼き上がる際には、仕上げに白ワインをじゅわっと一振りして、風味づけをしています。特製ソースとの相性は抜群です。「コナモン王座日本一」にも輝いた、激戦区道頓堀の老舗の味は、ぜひ一度は食べていただきたい一品です。
たこ焼きのほか、明石焼きやほか粉もんメニューもあります。
お店奥は、イートインスペースになっています。
お冷ととりわけ皿はカウンターに置かれていて、セルフサービスになっています。
ちなみに道頓堀には、たこ焼き、お好み焼きなど、コナモングルメの食文化を楽しく体感できるのが、コナモンミュージアムがあります。たこ焼きの食品オリジナルサンプルや、好きな具材を選んで自分でたこ焼きを焼ける「たこ焼き道場くくる 匠」など1日中楽しめるテーマパークです。時間に余裕がある方は、こちらもぜひお立ち寄りください。
さらに、道頓堀ミナミ店が2022年12月20日にオープン。店舗詳細はこちらからご確認ください。
店名/たこ家道頓堀くくる本店
住所/大阪市中央区道頓堀1-10-5 白亜ビル1階
営業時間
月~金 11:00~21:00
土日祝 10:00~21:00(LO 20:30)
定休日/なし
電話番号/06-6212-7381
道頓堀くくる公式ホームページ
たこ焼き道楽わなか
ミシュランガイド京都・大阪ビブグルマンに3年連続掲載された人気店です。
もともとは、1960年代に千日前本店の場所で寿司屋や菓子屋を営まれていたそうです。その軒先でたこ焼きをはじめたのが、わなかのルーツ。お笑いの殿堂「なんばグランド花月」が現在の場所に移転してから、千日前に活気があふれ、吉本芸人や観光客に愛される行列の絶えない人気店になりました。
わなかのたこ焼きは、きめ細やかな小麦粉と程よいダシと塩味で、そのままでも美味しい絶妙な味わいが魅力です。たこ焼きに入る薬味は、ねぎ、そして大阪のたこ焼きの主流である紅しょうがではなく無着色の塩しょうが、カリっとした食感を生み出す天かす、旨味たっぷりのたこが入っています。
マヨネーズ、青のり、かつおぶしは無料トッピングで、事前にトッピングしてもよいか確認してくれます。チーズ、ネギは+50円でトッピング可能です。
味付けは、フルーティーな甘さの定番人気の特製ソース、沖縄県産の釜炊き塩、香ばしい香りが楽しめるだし醤油、ぴりっとスパイシーな辛さが魅力のどろソースの4種類のなかから選ぶことができます。
熱伝導率のよい銅板で強火で一気に焼き上げることで、外はカリっと、なかはふんわりとろける食感が生み出されます。
お店右手奥に、イートインスペース入口があります。
1階と2階がイートインスペースになっていて、お冷はセルフサービスです。
ちなみに近隣の戎橋筋商店街から数歩西へ入ったところ(551蓬莱ほど近く)にも、わなかがありますので、行列に並びたくない方はこちらもおすすめです。
また、わなかのたこ焼きはオンラインショップでも販売されていますので、遠方にお住まいの方はこちらから名店の味が楽しめます。
店名/たこ焼き道楽わなか
住所/大阪市中央区難波千日前11-19
営業時間
月~金 10:30~21:00
土日祝 9:30~21:00
定休日/なし
電話番号/06-6631-0127
iPhone6s以降にて電話をかける際は、電話番号を長押しして下さい。
※支払いは現金かPayPay
たこ焼き道楽わなか公式ホームページ
道頓堀赤鬼
こちらもミシュランガイド京都・大阪ビブグルマン2018に選出された、人気のたこ焼き店です。
多くのガイドブックやグルメサイトでも紹介されている人気店ですが、2020年7月23日時点で、店舗建て替えのため、臨時休業となっていました。
王道ソースはもちろん、とろとろチーズなど創作メニューも人気のお店ですので、リニューアルオープンが楽しみですね。
あっちち本舗なんば店
大阪は西成で創業。2010年にオープンしたなんば店は、相合橋(あいあうはし)たもとの巨大なたこの立体看板が目印です。
あっちち本舗のたこ焼きは、簡単に焼ける銅製ではなく、技術が必要な鉄製のたこ焼き器で焼き上げられています。
今回ご紹介しているたこ焼きのなかでは、トップクラスのふわとろ食感が堪能できます。タコは中国産の冷凍ものではなく、刺身や酢ダコとしても食べられる生のマダコを中央市場から仕入れ贅沢に使用しています。生地はカツオダシと小麦粉を絶妙に配合するこだわりっぷり。
冷めても美味しいたこ焼きの一番人気は「しょうゆマヨネーズ味」。醤油とマヨネーズの相性が抜群!一皿でおなかいっぱいになるほどの食べ応えです。無料トッピングのねぎの有無も事前に確認してくれるので、ねぎが苦手な方も安心です。
たこ焼き1人前につき、ドリンク(コーラ・メロンソーダ・スプラウトのうち1種)がついてきます。
お持ち帰りはもちろん、地下には大きなテレビが設置されたイートインスペースもあるので、ゆっくり食べられますよ。
店名/あっちち本舗道頓堀店
住所/大阪府大阪市中央区宗右衛門町7-19
営業時間
日~金・祝 9:00~翌2:00
土・祝前日 9:00~翌3:00
定休日/なし
電話番号/06-7860-6888
あっちち本舗公式ホームページ
たこ八
1979年創業、道頓堀に本店を構え、関東・東海・岡山と展開しているたこ八のたこ焼は外はこんがりとしていて、中身はふんわりとろけるような口あたりで、ひとくち食べると口いっぱいに熱々のおいしさが広がります。
生地は選び抜いた三種類の小麦粉と山芋の粉を独自の割合でブレンドし、さらに数種類の調味料を混ぜ合わせ作り上げています。大粒のタコにそれを引き立てるネギ、天かす、紅ショウガと王道の具材を素早く均一に入れ、そのあと素早く隠し味のさし醤油。これを銅板で1つ1つ熟練スタッフが竹串で丸め、丁寧に焼き上げます。
使い込まれた銅板は、1枚の銅板から手で叩き出して作られたものだそうで、これも創業時から変わらぬこだわりなのだとか。
道頓堀本店は、1階~3階までイートインスペースになっています。
こちらもお冷はセルフサービスです。
たこ八では、たこ焼き以外にもお好み焼きや明石焼き、ご飯もののメニューもありますのでランチやディナー使いもできますよ。
元祖たこ焼き 会津屋
大阪高島屋前の地下につながるE2階段を降りると、左手にたこ焼きの発祥のお店として有名な会津屋ナンバ店があります。
たこ焼きの起源については、明石焼きをルーツとする説や、ちょぼ焼きをルーツとする説などありますが、そのひとつに挙げられるたこ焼きの発祥のお店「会津屋」は、昭和10年に会津屋の初代遠藤留吉氏が牛スジ肉を具材として丸く焼いたラヂオ焼きをもとに、大人も喜ぶものをとラヂオ焼に牛肉・コンニャク・豆などを入れて工夫して作ったそうですが、いまひとつ評判は芳しくありませんでした。
そんなある日、お客様から「大阪は肉かいな。明石はタコ入れとるで」という一言がヒントとなり、明石焼きにならって生地の中にタコを入れ初めて「たこ焼き」と名づけ、販売したところたちまち世間の好評を得ました。小麦粉を醤油味のダシで溶くようになったのも初代のアイデアなのだそうです。
そんなたこ焼きの元祖といえる会津屋のたこ焼きは、シンプルで旨味のあるジューシーなたこ焼きをそのまま食べるスタイル。具材はタコと天かすのみで、紅しょうがなどは入っていないシンプルな中身になっていて、ソースや醤油などの味付けをしていない分、ダシの香りを存分に楽しめます。
メニューを見ると12個入りや24個入りと入り数が多いように思いますが、他のたこ焼き店に比べるとひとつが小さめなので、1人前12個でもぺろりと食べられます。大きく口を開けなくていいので口紅が落ちにくく、化粧くずれが気になる女性の方にはおすすめです。
人気は、元祖たこ焼きのほか、たこ焼きの元となったすじコンニャク入りの元祖ラヂオ焼きの風味豊かな味わいも楽しめる三種盛りです。お酒を飲まれる方はぜひビールやハイボールと一緒に食べると相性抜群です。
お持ち帰りはもちろん店内でいただくこともできます。注文を受けてから焼いてくれるので、焼きたてのたこ焼きが楽しめますよ。
G20大阪サミットでも提供された、大阪で愛され続ける老舗の味わいをぜひ、一度ご賞味下さい。
店名/元祖たこ焼き会津屋ナンバ店
住所/大阪市中央区難波5丁目(NAMBAなんなん)
営業時間/10:00~22:00
定休日/奇数月第3木曜日
電話番号/06-6649-7708
会津屋公式ホームページ
たこ焼十八番SONS-DOTONBORI店
割烹や喫茶店、数軒の飲食店を経営した経験を持つ、社長の石井富美恵氏が「女の子が気軽に立ち寄れる、たこ焼き屋をつくりたい」と、平成2年に西中島南方(にしなかじまみなみかた)駅前に開業したのが、「たこ焼十八番」の始まりなのだそう。現在では大阪府下に4店舗、東京お台場に1店舗を構える人気店です。
たこ焼き十八番の生地は一風変わったブレンドで、なんとダシと牛乳が入っているそうです。この隠し味の牛乳がクリーミーかつさっぱりとした生地のもとになっていて、ここにタコ、紅しょうが、小エビをまぶし、たっぷりの天かすをのせたら、 カリッとした食感を出すために素早い職人技で、生地に天かすを巻き込むように丸く返していきます。熱伝導率のよい銅板で生地表面を均一に焼きつけることで、焼き上がりはカリッと、なかはとろっとクリーミーなたこ焼きの完成です。
一番人気はソースマヨだそうですが、さっぱりとした生地のおかげで軽く食べられます。
店内1階にはカウンターがありますので、ゆっくりと落ち着いて食べることができます。
いつもと違ったたこ焼きを探している方や、しっかりした外側の生地がお好きな方には、ぜひ食べていただきたいたこ焼きです。
店名/たこ焼き十八番 SONS-DOTONBORI店
住所/大阪市中央区道頓堀1-8-26
営業時間/11:00~22:00
定休日/なし
電話番号/06-4256-2818
たこ焼き十八番公式ホームページ
踊りだこ道頓堀店
人気たこ焼き店が建ち並ぶなんばエリアでも、アッと驚くビジュアルの「踊りだこ」のたこ焼きは、なんとイイダコが丸ごと1匹入っています。
お店の名前の由来である、鉄板の上ではみ出たタコの足がクルクル回っている姿が踊っているように見えたというのも納得の大きなイイダコは、丸ごと1匹入っているだけあって食べ応え抜群です。イイダコから出る旨味と、大阪といえばダシ文化ということで、生地もイイダコの旨味に負けず絶妙にマッチしたダシの風味が口いっぱいに広がります。
外はカリっと、中はふわっとしています。
味付けは、ソース・醤油・ソースと醤油のハーフ&ハーフの三種類から選べます。また、トッピングはマヨネーズ・かつお・青のりがあります。
スタッフさんによるとソース味のトッピングは全部かけが1番人気なのだそう。
ちなみになんとイギリスのジョンソン首相も召し上がったことがあるのだとか。
お店の前には、ジョンソン首相をはじめ、人気YouTuberの方の来店記念写真などが貼られていました。
SNS映え間違いなしのたこ焼きは、味もビジュアルも◎ですので、ぜひアッと驚く大阪で唯一のイイダコが入ったたこ焼きを試してみてはいかがでしょうか。
くれおーる道頓堀店
1999年大阪淡路で創業。道頓堀には2007年に店舗を構え、1店舗でたこ焼き、お好み焼き、串揚げなど大阪を代表するグルメが楽しめるメディアで引っ張りだこの人気店です。
店頭で焼き上げられる定番のたこ焼きは、7種類の粉を独自にブレンドし、たこは旨味たっぷりの大ぶりのマダコを使っています。
外はカリカリ、なかは熱々トロトロに焼き上げられた、一度食べたらクセになる唯一無二の美味しさを生み出しています。
ソースは、「まろやかソース」「特製だし醤油」「まろやかソース&特製だし醤油」の3種類から好みに合わせて選ぶことができます。
店内には広々とした飲食スペースが用意されており、1階はお好み焼きや焼きそばが楽しめる鉄板テーブル席が70席、2階はたこ焼き、お好み焼き、串かつなど大阪グルメを一度に味わうことができる50席と、総席数120席(宴会時は最大50席)の大フロア。
店内からは道頓堀川が見え、観光にはもってこいのロケーションです。
「くれおーる」という店名の由来は、ラテン語で創造を意味する「creare(クレアーレ)」からきているそうで、その名の通り、他店では味わえないたこ焼きを料理仕立てにした創作グルメたこ焼きがあります。いま1番人気は、たこ焼きの上にたっぷりの青ネギと半熟たまごをのせた「半熟たまごとねぎたっぷり」。特製だし醤油とマヨネーズ、そしてとろとろの半熟たまごが調和し、旨味とコクを引き立てます。
オンラインショップでは、冷凍たこ焼・お好み焼も販売されています。急速冷凍&真空パックで美味しさを閉じ込めているので、レンジで温めるだけでくれおーるの味が家庭でも食べることができます。
また、子どもたちに楽しんで食事をしてもらいたい気持ちから、「塗り絵付きたこ焼きレシピ付き!たこ焼き自宅セット」を販売。卵2個とお水1400mlと生地をしっかり混ぜる泡立て器があれば、自宅でわいわい楽しみながら本場大阪・道頓堀で愛され続けている、くれおーるの味が楽しめますよ。
まとめ
なんばエリアの中心地にあるたこ焼き店を中心にご紹介しました。
筆者は20数年大阪に住んでいますが、改めて各店のたこ焼きを食べ比べてみると、ひとくちにたこ焼きといっても生地のブレンドや具材、焼き方など各店によって特徴があって、たこ焼きの美味しさを再発見できました。
お腹に余裕がある方は、たこ焼きの食べ比べをしてみても楽しいかもしれません。
焼きたてを提供されますので、特に外がカリっとしているたこ焼きを食べるときは、必ず割って火傷に気をつけて召し上がってくださいね。
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