なんばの戎橋筋商店街には、最旬のファッションアイテムを扱うお店もたくさんあります。今回はイチオシの帽子店をご紹介。カジュアルスタイルのアクセントになるNEW ERA(ニューエラ)などのキャップ、寒さ対策にもなるニット帽、いつものコーディネートを格上げしてくれる中折れ帽など、実際にかぶってみると「意外と似合う!」など、新たな発見があるはず。たくさんお店を巡って、かぶってお出かけしたくなる、とっておきの帽子を見つけてくださいね。
髙島屋大阪店「婦人洋品売場 帽子コーナー」
大阪は帽子好きの女性が多い!? トレンドもエレガントも大阪髙島屋におまかせ

若者でも年配の女性でも、大阪髙島屋を訪れたら、絶対欲しい帽子が見つかる!そう断言したくなるほど、品揃えが豊富なのがこちらの特徴。普段着に合わせたいキャップ、デザイナーの個性が光るブランドの帽子、細やかな仕事に思わず見惚れてしまう高級品など、どんな洋服と合わせようか考えるだけで気分も華やぎます。実際にどんな帽子があるのか見ていきましょう。
素材感で季節を先取り!流行に敏感な「CA4LA」

全国にある髙島屋の中でも、大阪店は婦人用帽子の売り上げが高いそう。確かになんばの街を歩いていると、帽子をかぶっている女性は他の地域に比べても多い気が・・・。それだけ、オシャレに気を配る女性が多いということでしょうか。
さて、大阪髙島屋で取り扱っているブランドの中でも、特に若い世代に人気なのが「CA4LA」です。2025年秋冬に特に売れているのが、キャスケットだそう。ツイードなど季節感のある素材を使い、どんなファッションとも合わせやすい落ち着いた色合いが人気で、さりげなくリボンがあしらわれていてデザイン性も高いので、一気にオシャレ上級者になれますね。
豊中のアトリエで作られる、自分のスタイルで楽しむ着崩す帽子

「Decoration Desire」は、デザイナーの穂積かおるさんが手がける帽子ブランドです。大阪の豊中にあるアトリエで作られる帽子は、ワイヤーが用いられていて、自由に形を変えられるようになっているのがポイント。自分に似合うシルエットや角度を研究したり、洋服と同じように着崩してみたりと、アレンジするのも楽しい!百貨店の常設で取り扱っているのは、大阪髙島屋だけ。人とかぶらないオシャレがしたい人にもぴったりです。フリルやリボンなどデコラティブな装飾が印象的なので、シンプルなワンピースに合わせるだけでも一気にオシャレ度数が上がります。
美しい丁寧な作りにうっとりしてしまうエレガントな帽子も


自社アトリエで製作されるハンドメイドの帽子店として、神戸で1940年に創業した「マキシン」は、美しいシルエットに仕上げるための高度な製法技術が光るブランドです。熟練の帽子職人が丁寧に心を込めて作り上げた帽子は、そのまま飾っておきたいくらい見事な仕上がりです。色鮮やかな帽子をかぶると、顔周りが明るくなり、イキイキとした印象になるのも良いですね。

1983年にオーストラリアで誕生し、自然素材と職人技を活かした上質な帽子ブランド「ヘレンカミンスキー」。時を超えて愛されるデザインと、地球や人に配慮したモノづくりが共感を生んでいますが、2025年秋冬のイチオシは、イギリスにあるレザー業界の環境保護団体LWGから認証を受けたナッパレザーを使用したレザーキャップ。しなやかな皮を使った上品なキャップは、かぶるだけでカジュアルなスタイルを格上げしてくれます。子どもの通園などで自転車に乗ったりする、アクティブなママにもお似合いです。
人気帽子作家のポップアップなども開催予定

ちなみに今年2025年は、大阪・関西万博の影響なのか日除け効果の高いツバが広めの帽子が売れ続けていたそうです。たくさんの商品が揃っていて、店員さんからのアドバイスを受けながら一番自分に似合うものをじっくり探すことができるのは、百貨店ならではですね。大阪髙島屋の帽子コーナーは、季節が変わるごとに訪れたい、オシャレ好きにはハズせないお店です。トレンドのアイテムを揃えるだけでなく、今後は人気の帽子作家のポップアップショップなど、帽子好きがもっと満足できる売場になるそうなので、ますます楽しみです!
店舗詳細
店名/髙島屋大阪店「婦人洋品売場 帽子コーナー」
住所/大阪市中央区難波5-1-5 1階
営業時間/髙島屋大阪店に準ずる
電話番号/06-6631-1101(代表)
https://www.takashimaya.co.jp/osaka/
髙島屋大阪店「紳士帽子売場」
いつもの服が帽子ひとつでグンとおしゃれに!「ガリュー・プラネット」

かぶるだけで普段のオシャレをワンランクアップさせてくれる帽子。でも、女性に比べると男性は、普段から帽子をかぶり慣れていないと気恥ずかしさもあり、なかなかコーディネートに取り入れるハードルが高いそう。でも、そんな帽子初心者にも安心のブランドを大阪髙島屋の紳士帽子売場で発見しました!
かぶりやすいのは、日本人の頭にフィットするように作られた帽子だから

大阪髙島屋のイチオシのブランドが、大阪に拠点を置く紳士帽子専門ブランド「ガリュー・プラネット」です。一番のこだわりは、日本人の頭に合うように違和感なくフィットするように作られていること。欧米ブランドの帽子だと、金型自体が欧米人用に作られているため、丸い形をした日本人にはしっくりこないことも多いそう。その点、「ガリュー・プラネット」の帽子は頭をすっぽり包み込んでくれるようにかぶり心地が良く、違和感がまるでありません。

「帽子は苦手」という人に、ぜひ試して欲しいのが普段の洋服ともコーディネートしやすいウールの中折れ帽。高品質で形は日本人の頭の形をきれいに見せてくれるシンプルなデザインながらも、鮮やかな赤色からネイビーやグレーなど色合いに遊び心とオシャレ心をたっぷりと。

「帽子文化を再興させたい」という思いを込めてデザイン

「少し深めにかぶるのがコツ」とアドバイスをくれたのは、創業者の中村好孝さん。関西大学法学部を卒業して就職したものの、ファッション関係の仕事をしたいと大阪モード学園に入学。卒業後はアパレルのデザイナーとして活躍し、48歳で帽子ブランドを立ち上げました。創業当時から変わらないのは、「帽子文化を再興させたい。帽子はオシャレの最終兵器。年齢関係なく、もっと気軽に帽子をかぶって、オシャレを楽しんで欲しい」という思いです。「最初は少し勇気がいるかもしらないけれど、かぶってみればもう大丈夫」と中村さん。いろんな人に帽子を手に取ってもらうために、洗えるツイードのハンチングやオールシーズンかぶることができる撥水レインハットなど、約50年もの間アパレル業界で培った知見を活かして、他のブランドにはない独自の帽子づくりに励んできます。


ブランド名の「ガリュー・プラネット」の「ガリュー」は「我流」という意味を込めているそう。帽子をかぶるからと気負わなくても、シャツやチノパンなどのカジュアルな服装にサッとかぶるだけもOK。いろんな帽子を試してみて、ぜひ我流のオシャレを楽しんでくださいね。余談ですが、「ガリュー・プラネット」の中折れ帽は男性だけでなく、女性にもおすすめです。頭の形的に、中折れ帽は似合わないと思っていた筆者(女性)ですが、思わず赤い中折れ帽を買ってしまいました。
店舗詳細
店名/髙島屋大阪店 5階「紳士帽子売場」
住所/大阪市中央区難波5-1-5
営業時間/髙島屋大阪店に準ずる
電話番号/06-6631-1101(代表)
https://www.takashimaya.co.jp/osaka
SHOP無 戎橋店・なんば駅前店
手頃な帽子から英国老舗ブランドまで!

戎橋筋商店街に2店舗を構える「SHOP無」は全国に十数店舗展開する帽子専門店。「SHOP無 戎橋店」は、温かみのあるウッディな空間には、1000~1500点もの帽子がずらりと並んでいて圧巻!オリジナルブランドや200年以上続く老舗のブランドだけでなく、キッズ用の帽子の取り扱いもあるのでお客様の層も10代から80代と幅広いのが特徴です。
素材にもこだわった日本製なのに低価格がうれしいブランド「EdgeCity」

「SHOP無」で特に多く取り扱っているのが、「EdgeCity(エッジシティ)」というブランドです。素材などにもこだわった日本製ながらも価格はリーズナブルなので、気軽にトレンドを取り入れることができますよ。

また、海外の有名人も愛用する、200年以上の歴史を持つイギリスの老舗帽子ブランド「CHRISTYS’(クリスティーズ) 」の帽子も取り扱っています。ディスプレイされている帽子を見るだけで、その上質さや品格が伝わってきます。かぶり心地も素晴らしいので、ぜひお店で確かめてみてください。
アイスキャンデーの老舗「北極 なんば本店」の横にある「SHOP無 なんば駅前店」も、戎橋店と同じく「EdgeCity(エッジシティ)」や「CHRISTYS’(クリスティーズ) 」などの人気ブランドのほか、レディース商品の種類も多く扱われています。どちらの店舗でも、親切で帽子に精通したスタッフが普段のファッション、顔の輪郭、髪の色などを見ながら、どんな帽子が似合うかアドバイスをしてくれるのも心強いですね。
店舗詳細
店名/SHOP無 戎橋店
住所/大阪市中央区道頓堀1-9-2
営業時間/11:00〜21:00
電話番号/06-6212-9595
店舗詳細
店名/SHOP無 なんば駅前店
住所/大阪市中央区難波3-2-22
営業時間/11:00〜21:00
電話番号/06-6567-9797
関連記事:おしゃれな街・なんばで人気の帽子専門店「SHOP無」を徹底紹介
帽子屋FLAVA 戎橋店
アメリカの帽子ブランド「’47」の専門フロアも!

「帽子屋FLAVA」は、紳士帽やカジュアル帽など幅広い種類の帽子を販売する帽子専門店。戎橋筋商店街には戎橋店と道頓堀店の2店舗があります。「日常使いの帽子屋さん」をコンセプトに、オリジナルデザインの帽子やNEW ERA、47、LACOSTE、Manhattan Portage など様々なブランドを取り入れ、全世代に対応した商品を揃えています。


戎橋店の2階には、アメリカの大人気帽子ブランド「’47(フォーティーセブン)」の専門フロアを設けられています。店内もアメリカのスポーツ文化を感じる、カジュアルでスタイリッシュな雰囲気になっています。「’47」の帽子の魅力は、なんといっても豊富なカラーバリエーション!メジャーリーグの各チームの帽子があり、キッズサイズもあるので親子ペアで着用できます。

「帽子屋FLAVA」は、帽子小売業NO.1を目指して日々接客力を磨き続けているそう。お客様とフランクながらも丁寧に会話し、気軽に相談できる雰囲気を作ってくれるので、普段あまり帽子はかぶらないけどチャレンジしてみたいという人の背中を後押ししてくれます。
店舗詳細
店名/帽子屋FLAVA 戎橋店
住所/大阪市中央区難波1-5-15
営業時間/11:00~21:00
電話番号/070-1258-8654
定休日/無休
関連記事:大阪初の’47直営店!帽子屋FLAVA 戎橋店で理想の帽子と出会う
FLAVA HAT 道頓堀店
レアなニューエラが欲しいならここ!

帽子専門店「FLAVA HAT 道頓堀店」の1Fで目を引くのは、自社ブランド「FDフレイヴァデザイン」の帽子の数々。新作も続々と登場するので、訪れる度にチェックしたくなります。ユニークな文言が施されたキャップもあり、大阪土産にもぴったり。

帽子のことなら何でもお任せな同店ですが、その魅力をさらに高めるのが2Fにある「NEW ERA」に特化したコーナーです。店長にお話を伺うと「「NEW ERA」に関しては、大阪で一番多く展開していると思っています。定番はもちろんですが、特にウチではほかのショップにはない、レアなカラーリングのものも豊富に揃えるようにしています。直営店でも見つかりにくいものを用意しているので、そこでゲットできずにウチで見つけた! と喜んで購入していただくお客さんも多いんですよ」とのこと。

店長のイチオシは、かつてのメジャーリーグの球団で用いられていたクラッシクロゴをフューチャーしたシリーズ「Cooperstown」。4球団がラインアップされていますが、知る人ぞ知るアイテムとのことで「ほかの人とはかぶりにくいので良いですよ」と、店長が教えてくれました。人とは違うファッションを楽しみたい人は、ぜひ道頓堀店へ。

店舗詳細
店名/FLAVA HAT 道頓堀店
住所/大阪府大阪市中央区道頓堀1-9-2
営業時間/10:00~21:00
定休日/無休
電話番号/080-3839-7512
関連記事:レアなニューエラ、なんばで探すなら「FLAVA HAT 道頓堀店」
まとめ
カジュアルなものからエレガントなものまで、個性豊かな様々な帽子が揃うのも戎商店街ならでは。どのお店も親身になって帽子選びを手伝ってくれるので、コーディネートの仕方や素敵に見えるかぶり方など、気になることがあればいろいろ相談してみてくださいね。

フリーランスのエディター&ライター。なんばの劇場に足繁く通うお笑い好き。美味しいものに目がなく、雑誌やテレビでおすすめグルメやスイーツを紹介することも。
