いまや全国区で名前が知られるようになった大阪スパイスカレー。インドやスリランカスタイルをはじめ、和ダシにポタージュなど、自由な発想からほかにはないオリジナルカレーが楽しめます。
大阪・なんばは、スパイスカレーのお店が多数存在するカレー激戦区ですが、そんななんばエリアで新たなスパイスカレーのジャンル!? 麻婆カレーの専門店「マボカリ」が誕生しました。
今回は気になる麻婆カレーの味やスパイスカレーとの違いなどご紹介します。カレー好きな方、また麻婆豆腐が好きな方は必見です。
麻婆カレーとは?
大阪ミナミでも、居酒屋やバルなど、多彩な飲食店が立ち並ぶ裏なんばと呼ばれるエリア。そのなかでも人気定食店「なみ一」や「麺屋 丈六」が並ぶ裏路地に新たに登場したその名も「マボカリ」は、大阪スパイスカレーの新ジャンル・麻婆カレーの専門店です。
そもそもは麻婆豆腐とカレーが好きな店主2人が、どちらの良いところもミックスさせられたらという思いから完成させた料理が麻婆カレーだそうです。
最初に完成させたのが麻婆豆腐で、こちらは四川風がベースとなっていて、独自の醤はもちろん青山椒で爽やかな風味に仕立てています。脂が強くなりすぎないように、赤身肉を粗ミンチにして使用しているところがポイントです。カレーには、この麻婆豆腐に合うように5種のスパイスとたっぷりのフルーツを隠し味にしています。混ぜて食べることで、ほかでは味わえないスパイスカレーを提供したいという思いから、誕生したあいがけカレーです。
現在は調理中に麻婆豆腐とカレーをミックスさせていますが、オープン当時はあいがけスタイルだったそうで「どう食べればいいの?」 という声が多かったこともあり、店主2人が理想としていた食べ方を最初から提供するようにしています。
スパイスカレーとの違いは?
大阪で人気のスパイスカレーは、お店それぞれが独自のスパイスバランスはもちろん、ベースとなる出汁なども各店独自の配合なのが特徴。もちろん麻婆豆腐を取り入れたり、中華料理やフレンチ、イタリアンなどのエッセンスを巧みに取り入れたりしているお店も多く、それぞれで味わいが違うのは当然のことです。
この麻婆カリーも、スパイスカレーがベースにはあります。ただ、別に作った麻婆豆腐とミックスさせることで辛さや爽やかな風味をしっかりと感じられる新しい料理として提案していることが既存のスパイスカレーと大きく異なる点ですね。店主自身も「スパイスカレーというジャンルのなかにはありますが、そのなかの麻婆カレーという立ち位置にある」と話します。
どんな味なの?
この表現が非常に難しいところではあるのですが、ひと言でいうと「おいしい! そして不思議な味」。
こうお伝えすると店主は喜んでくれましたが、食べたことのない味わいなのです。たしかにしっかりと麻婆豆腐の辛さや濃厚なコクは感じられるのですが、そこにカレーらしいスパイス感。爽やかな辛さと旨みが後から押し寄せてくる印象です。
そしてトッピングされている生卵と合わせることで、またぐっとまろやかな味わいになり、本当に不思議な味という表現にぴったりの感動が訪れます。お腹が空いている方にはこれまた驚くほどビッグなトリかつのトッピングがオススメ。
店主2人が「ネタですよ」と笑って用意した辛味調味料もあるので、激辛好きや激辛チャレンジャーの方はぜひこちらも試してみてはいかがでしょうか?
店舗情報
店名/マボカリ
住所/大阪市中央区難波千日前6-12 旭光荘 1F
電話番号/06-6556-6686
営業時間/11:30~15:00 17:00~21:00
定休日/月曜休(祝日は営業、翌日休)
公式ホームページ
公式Instagram
まとめ
自由なスパイスカレーが楽しめる大阪で、新しいカレーが誕生。カレー好きなはもちろん、麻婆豆腐が好きな人も新しい味と出会える楽しみが増えました。
店内はカウンターだけのシンプルな構成で、ランチタイムは行列必至。夜営業もしているので、ランチではなくあえてディナータイムに訪れるのもゆっくりできて良いかもしれません。
戎橋筋商店街からも遠すぎずという距離感なので、なんばでの休日散歩にぜひ商店街と合わせて訪れてみてください。
大阪在住。食べること、飲むことが好きなアラフォーライター。