【2024年度】戎橋筋商店街・書画アート展「敬老の日」作品をご紹介!

大阪の若者のみなさんの書画作品を巨大バナーに拡大、商店街アーケードに展示する取り組みは7回目を迎えました。「敬老の日」には9つの高校から28作品を応募いただきました。力作ばかりで、みなさんにたいへん感謝しています。

以下に応募作品すべてをご紹介します(応募順に紹介)。なお、今回は10点がアーケードバナーに展示する作品として選考されました。8月31日(土)から9月16日(日)の「敬老の日」まで商店街のアーケードに展示します。なお、台風10号の影響により掲出日が変更となる場合はこちらか、公式ホームページに記載します。

目次

アーケード展示作品(応募順に紹介)

加藤  くるみさん(大阪市)

作品趣旨:「元気百倍」な「ばあちゃん」をイメージして、言葉を合体させました。大きな口で笑うばあちゃんのイラストを見てください。

講評:ここに描かれているおばあちゃんも、文字も、すごく明るくて、目にすっと入り込んでくる、とても強い作品です。

宮原 幸楓さん(東大阪市)

作品趣旨:長生きしてほしいという思いを込めて、「あ」と「ね」の点画を長くし、イラストと共に表現しました。

講評:文字をデフォルメして顔の形にして動きを感じさせ、色数を減らすことで薄紅色が効いている、全体にシンプルで印象的に描かれています。

西森 柚音さん(大東市)

作品趣旨:おばあちゃんとおじいちゃんの笑ってるかおがとても好きなので、ずっと元気で笑顔でいてほしいと思ってかきました。

講評:言葉通りに、花がいっぱい描かれて、非常に明るく 楽しく、元気の出る作品です。

林 美空さん(泉大津市)

講評:柔らかい表情の、優しいおばあちゃんが表現できています。文字をまとめて余白を生かした構図も上手です。

寺岸 柚稀さん(羽曳野市)

講評:若い頃、海での思い出、今の姿の映像に年月日も添えて、まるで映画のコマが並んでいるように配置し、言葉もせりふのように入れた構図がたいへん個性的です。

服部 光希さん(堺市)

作品趣旨:私の祖母は、よく家庭菜園で採れた野菜や料理、お漬物やスイーツなどをおすそ分けしてくれます。祖母の料理はどれもできたてで、とても優しい味がします。そんな祖母の料理、そしてそれを作ってくれる祖母に、「大好き!」という思いを伝えたくてこの作品を作りました。

講評:エビフライやナスの漬物も上手に描かれ、きちんと書かれた文字も肩の力が抜けた感じで 、祖母への愛があふれた作品です。

橋本 芽依さん(堺市)

作品趣旨:会うとまずはじめに元気に名前を呼んでくれる祖母の笑顔を見るのがとても大好きです。いつまでも元気でいてね。

講評:喜びひとつ、というユニークな言葉を考えました。何か久しぶりに会ったとき、田舎へ帰ったとき、おばあちゃんから呼ばれる喜びが表れた作品です。

豊田 朋乃佳さん(河内長野市)

作品趣旨:瑞々しい野菜をみると、いつも相談を聞いてもらっている癒しの爺ちゃん婆ちゃんを思い出す。

講評:みずみずしく描かれた野菜から、おばあちゃんのおじいちゃんと一緒になって育て、収穫した思い出が伝わる作品です。

岡﨑 百花さん(藤井寺市)

作品趣旨:和菓子を見ると祖母の手作りの和菓子を思い出す。祖母に感謝。

講評:色使いがよくて立体感もあって、味わいある作品になってると思います。 文字と文字との間(ま)も上手くとれています。

髙瀬 隼虎さん(大阪市)

作品趣旨:鹿児島の祖父へ、長生きのためお酒(芋焼酎)の飲み過ぎに注意を鹿児島弁で呼びかけて、長寿を願う。

講評:”飲んすぎ”という書き方は、ちょっと方言も入っているのでしょうか、焼酎の瓶もなかなか丁寧にしっかり描かれています。

商店街作品位置図

参加作品・次点(応募順に紹介)

次の6作品は入選作品の次点となった作品です。

赤塚 悠翔さん

作品趣旨:楽しく長生きしてほしいという願いを込めて書きました。

講評:「頼ってね」と、優しいいい言葉が書かれています。絵もシンプルでかわいく、色使いも柔らかくて、余白もきれいに効いています。

森田 紗希穂さん(大阪市)

作品趣旨:「千秋万歳」は、長寿を祝う言葉です。金銀の輪には長生きを祝福する気持ちを込めました。

講評:昔からある四文字熟語を用いて、 金と銀の丸の形でしっかり文字を際立たせて、すごく明るさを感じる作品になっています。

木村 莉子さん(大阪市)

作品趣旨:ツンデレなおばあちゃんは私をなでたりはしないけど、しわしわで小さな手からは確かな温かさと愛が感じられます。そんな大好きなおばあちゃんの大好きな手を大好きだよって思いを込めて描きました。

講評:手が、非常に生きた線で描かれています。文字もこなれた感覚で書かれているよい作品です。

國場 愛実さん(松原市)

作品趣旨:おじいちゃん・おばあちゃんにずっと元気で笑顔でいてほしいという願いから。

講評:顔のところに文字を入れた思い切った構成が目を引く、インパクトが非常に強い、明るい作品です。

長尾 和奏さん(泉大津市)

作品趣旨:毎月、何があったのか、おばあちゃんに絵はがきで報告をします。おばあちゃんからのお返事がきたときの嬉しい気持ちを作品にしました。

講評:おばあちゃんとお手紙のやり取りをしているお孫さんの気持ちが非常によく表れた作品です。文字もしっかり強く書けています。

清酒 和楓さん(羽曳野市)

作品趣旨:この暑さの中、新鮮な野菜を作ってくれている祖父、祖母に感謝。祖父母の長寿を願う。(祖父母の手でハート型〝愛〟を表現)

講評:仲良く手が 二つあって、 家庭菜園で採れた野菜とともに、祖父母の健康を願う気持ちがよく表れた作品です。

参加賞(応募順に紹介)

島﨑 響子さん(堺市)

作品趣旨:おばあちゃんは花が好きなので、色とりどりの花とともに「感恩報謝」という感謝の気持ちを込めました。

講評:伝えたい文字が強くしっかりと書かれて、明るい花束を捧げているような感謝の気持ちがよく出ている作品です。

松本 梨更さん

作品趣旨:もっと私を頼って祖父母が私と過ごす時を幸せに感じてほしいと思い書きました。

講評:笑顔の祖父とお孫さんが微笑ましく描かれています。 絵の左右の文字のバランスと、絵の鉛筆の線をしっかり出したら、もっと良くなるように感じます 。

堀内 康成さん(大阪市)

作品趣旨:長寿の象徴である鶴を描き、いつまでも長生きしてほしいという願いを込めて書きました。「美意延年」は、楽しいことを考えながら生きると自然と長生きできるという意味です。

講評:漢詩の言葉を隷書体で書き、鶴と菊が独特のタッチで描かれています。余白をうまく使っています。

増田 李里華さん(大阪市)

作品趣旨:笑顔のおじいちゃんがポイントの作品です。健康を第一にいつでも長生きしてほしいです。

講評:とてもシンプルですが、非常に強く描かれています。シンプルな分、何かユニークなものがもう一つ描かれていたら、と期待させる作品です。

相馬  菜々花さん

作品趣旨:大好きな祖父母にずっと仲良く長生きしてほしいという思いで、「純粋な愛」という花言葉をもつ胡蝶蘭、「誠実・高貴」という花言葉をもつ竜胆、「長く続く愛」という花言葉をもつピンクのカランコエ、「不死・永遠の恋」という花言葉をもつ千日紅を描きました。

講評:どの花も精緻にしっかりスケッチされた力作です。 文字はもう少し自由に、遊びのある表現で書かれた作品もみてみたいです。

澤田 依織さん(生駒郡)

作品趣旨:いつもでも元気でいてほしいという思いを込めてかきました。

講評:思い切りシンプルに描かれた、楽しい作品です。例えば左下に朱の落款があるだけでもぐっと見え方が違うので、もう一ひねり何かあるとよいとの意見が出されました。

田中 麗菜さん(生駒市)

作品趣旨:笑顔あふれる花束みたいな人生を歩んでほしいという気持ちを込めて、イラストを華やかに描きました。

講評:文字同士を重ねて書くという難しい表現にチャレンジされ、着想は面白いですが、実際に書くのは難しかったのではないでしょうか。

大林 凛さん(大阪市)

講評:文字は肩の力も抜けて自由な筆使いで書かれています。絵をもう少し減らして余白を生かしたら、この文字がさらに生きるのではとの意見でした。

下村 莉奈さん(大阪市)

講評: いきいきとした文字が絵の中心に配置され、絵のにじみもおもしろいです。絵の線をもっと自由に描くことで、さらにいい作品になるように感じます。

松山 佳世さん(大阪市)

作品趣旨:慈鳥反哺(じうはんぽ)、情け深いからすが幼いときの恩を忘れず、老いた親に口移しで餌を与える意から。絵の鶴は長寿の象徴として。

講評:絵も上手いですし鳥の配置も面白いですね。四文字熟語をひらがなで書くのは一つの表現方法と思いますが、一般の人が目にした時に意味を感じることができる漢字のパターンもみてみたいとの意見もありました。

山路 望未さん(藤井寺市)

作品趣旨:祖母の名前が「百合子」なので由梨の花を描いて感謝を伝えたいなと思いました。

講評:花の描き方がかっこよく、とてもシンプルできれいな作品です。Gratefulの言葉と百合の花が、敬老の日と一般に馴染みがあるとさらによかったです。

横田 梨々芭さん(和泉市)

作品趣旨:祖父から毎年送られる「551の豚まん」が楽しみで、おかげでいつも暑さを乗り切れています。今度はいっしょに食べたいです。

講評:戎橋筋商店街との接点に想いをはせた作品を寄せていただきました。551のロゴは書画作品としてもう少し自由に遊んでみるとまた違った味わいが出るように感じます。

次の書画アート展は2025年に開催します。

若者の自由な発想の書画作品を、たくさんの方に見ていただける、なんばのど真ん中のアーケードに展示するこの試みは3年目を迎えます。次回は2025年度に開催予定。募集要領はあらためて公表します。高校生やその世代のみなさん、ご応募お待ちしています!

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