こんがりきつね色に焼きあげられた、ぷるぷるふわふわ食感が魅力の「りくろーおじさんのチーズケーキ」は、1984年に販売されてから30年以上大阪銘菓として愛されてきました。
今回は、大阪なんばの中心部を通る戎橋筋商店街にある「りくろーおじさんの店 なんば本店」をご紹介していきます。
本店でしか味わえないカフェメニューを始め、知る人ぞ知る通な商品など「りくろーおじさんの店」の魅力を徹底解剖していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
りくろーおじさんの店とは?
大阪で知らない人はいないと言っても過言ではないほどの有名スイーツ店「りくろーおじさんの店」。
お店でひとつひとつ丁寧に焼きあげられる看板メニューのチーズケーキは、6号サイズ(18cm)で735円(税込)というリーズナブルな価格で、コストパフォーマンス抜群。
その味と価格は、地元大阪の人を中心に口コミで評判となり、今では海外からわざわざチーズケーキを食べにくるファンがいるほどの人気となりました。
人気店ですので、よく行列ができていますが、回転が速いので10分以内には購入できることがほとんど。
それでも「待ちたくない!」という方は、午前中の購入がスムーズです。
また焼きたてではありませんが、お店奥では焼き上がりから3時間以内のケーキを購入することも可能です。
現在は、ターミナル店(駅に近い店舗)と、住宅街にある地域密着店あわせて、大阪府内12店舗を展開しています。
りくろーおじさんの店のはじまり
「りくろーおじさんの店」のはじまりは、もともと1956年から和菓子の卸業を営んでいた西村陸郎さんが、1958年小売業として「千鳥屋」を設立したことがきっかけだったそうです。
1984年、第2号店をオープンするにあたって「何か目玉商品になるものをつくりたい」と、試作商品づくりに着手します。
試行錯誤の末にできあがったのが「ケーキは冷たいもの」というイメージを覆す、焼きたてのチーズケーキでした。
この時「りくろーおじさんのチーズケーキ」に押されている焼印「りくろーおじさんマーク」も同時に誕生。
この焼印のモデルは、創業者である西村陸郎さんです。
1988年になんばに本店をオープンして以降、店名を「りくろーおじさんの店」に統一。
社運を賭けて開発した焼きたてのチーズケーキは「りくろーおじさんの店」の看板商品として愛されています。
続いては、そんなチーズケーキのこだわりや魅力の食感について、ご紹介します。
りくろーおじさんのチーズケーキ
消費期限:冷暗所で当日中・冷蔵で3日
保存方法:要冷蔵
特定原材料:卵・乳製品・小麦
価格:735円(税込)
「素材は良いものをおしみなく」という創業者のこだわりをモットーに「りくろーおじさんの店」のスイーツには厳選された素材がふんだんに使われています。
素材へのこだわり
チーズ
「りくろーおじさんの店」のチーズケーキは、優しい甘みであっさりとした味わいが特徴です。
チーズケーキに使用されているチーズは、輸出チーズの品質に厳しく、生産技術も高いデンマークから直輸入したクリームチーズを使用しています。
また、もうひとつの大きな特徴として「チーズの風味が強くない」ことがあります。
これは創業者である西村陸郎さん自身が、チーズが苦手だったこともあり、あまりチーズの風味が強すぎない、チーズが苦手な人でも食べられるチーズケーキをつくりたいという想いから、優しい味わいのデンマーク産のクリームチーズを使用しているそうです。
レーズン
おいしさのアクセントとして「りくろーおじさんの店」のチーズケーキの底にはレーズンが入っています。
太陽をいっぱい浴びたカリフォルニア産のレーズンを特製のシロップで炊きあげていて、レーズンが苦手な人も「これだったら食べられる!」という声も多い、名脇役です。
卵
ぷるぷるふわふわ食感の秘密は、近郊で採れた新鮮な卵をふんだんに使うこと。
新鮮な卵を使うことでしっかりツノのたったメレンゲができあがります。
ふわふわのメレンゲを生地に混ぜ込むことで、羽のように軽いふんわりとした食感が生まれます。
牛乳
牛乳の良し悪しも、食感とおいしさを左右する重要な素材です。
北海道産の新鮮な牛乳をぜいたくに使用しています。
ぷるぷるふわふわ食感のつくりかた
ご紹介した厳選された素材をあわせて生地をつくっていきます。
型に型紙を敷き、鍋蓋をつかってレーズンを型の円周に沿って、散りばめていきます。
ちなみに、なぜ円周に沿ってレーズンが散りばめられているのかというと、どのカットにもレーズンが必ず入っているようにという配慮からなのだとか。
ムラなく混ぜ合わせた生地を型へ流し込んでいきます。
「りくろーおじさんの店」では、ここも手作業でひとつひとつ丁寧に入れていきます。
お湯の張ったバットに型を並べて、オーブンに入れて約45分。
蒸し焼きにすることで、ふわふわぷるぷるの食感が生み出されます。
こうして焼き上がったチーズケーキは、型をはずして店頭で焼印を押し、カランカランという焼き上がりの鐘の音とともにお客様の手元に届きます。
ちなみにりくろーおじさんのチーズケーキの焼き印は、シーズンイベントによって変わることもあるそうです。
ホワイトデー時期の焼き印では、りくろーおじさんがハートを持っています。
焼印動画(公式ホームページより)
チーズケーキのおいしい食べ方
焼きたてのぷるふわ食感を味わう
ぷるふわのチーズケーキは、ひと口食べるとしゅわしゅわと口のなかでとけていきます。
「りくろーおじさんの店」なんば本店1階には、購入した焼きたてチーズケーキがすぐに味わえるイートインスペース 陸カフェスタンドが併設されています。
常温で素材を味わう
素材にこだわった、りくろーおじさんのチーズケーキは冷めても美味しくいただけるのが嬉しいポイント。素材本来の味がより楽しめます。
ひんやり冷やして味わう
冷やすことによって風味が閉じ込められて、しっとり味わい深くなります。
特に夏場にぴったり。
レンジで温めて焼きたて食感を再現
宅配での注文や冷蔵庫で冷やしておいたチーズケーキでも、レンジで温めることでふわふわ食感のチーズケーキを楽しむことができます。
チーズケーキのおいしい温め方
チーズケーキを取りだし、1/6カットしてお皿に乗せます。
※冷蔵庫に保存する場合は、チーズケーキの乾燥とにおいうつりを防ぐため、さらにビニール袋に入れるのがおすすめ。
レンジで加熱します
ラップせずに500Wの電子レンジで約20~30秒間温めます。
※チーズケーキを温める際は、穴あきのナイロン袋から出して温めてください。
加熱しすぎるとしぼむ場合があります。
知る人ぞ知る通な商品
「りくろーおじさんの店」には看板メニューのチーズケーキ以外にも、様々なスイーツを販売しています。
薪パイ
上質な小麦粉とバターをたっぷりつかった自家製のパイ生地をねじって焼きあげています。
カリカリ、サクサクな食感と口のなかに広がるバターの風味が美味しい一品。
個包装されていて、重量も軽いので、手土産にぴったり。
なんば本店では、6本入りと10本入りを販売しています。
特定原材料:小麦、乳製品
価格:70円(税込)
とろ~りプリン
口どけがなめらかで、その名の通り「とろ~り」ととろける口当たりが魅力のプリンです。
しぼりたての牛乳と、新鮮な卵をふんだんにつかった濃厚な味は、ひとくち食べるとびっくりするおいしさです。
消費期限:3日間
保存方法:10℃以下(要冷蔵)
特定原材料:卵、乳製品
価格:1個 220円(税込)
ハッピーチーズケーキ
「りくろーおじさんの店」の人気No.1のチーズケーキのなかに生クリーム入りのカスタードクリームをサンドし、フルーツでデコレーション。
誕生日や記念日にぴったりなケーキです。
チョコプレートとローソクが選べる嬉しいサービス付き。
こちらはターミナル店には常時置いていない商品ですので、事前に必ず電話か店頭で予約をしてください。
「りくろーおじさんの店」には、ハッピーチーズケーキのほかにも、パーティケーキがたくさんあります。詳細はこちら。
陸カフェROOM
「りくろーおじさんの店」なんば本店の2F・3Fには、「りくろーおじさんの店」唯一のカフェスペースが併設されています。
焼きたてのチーズケーキはもちろん、カフェ限定のメニューもあります。
2018年春にリニューアルオープンしたばかりの店内は、間接照明でおしゃれな雰囲気。
商店街のにぎわいとは打って変わって、ゆっくりできる空間が広がっています。
2Fは 20席あり、ソファ席もあります。
ソファ席の奥の扉をあけると、こちらもカフェスペースになっています。
通常は扉をあけていますが、まとまった人数でお茶をするときは、扉を閉めて個室としても使用できます。
お誕生日会などに使われることもあるのだとか。
なんばにカフェはたくさんありますが、完全個室のスペースはなかなかないので、かなり貴重なスペースです。
後ほどご紹介しますが、カフェ席のご予約もできます。
続いて、3F は16席あります。
敷かれている絨毯は、足音が響かない様に厚手でふわふわとしたつくりになっています。
ちなみに陸カフェROOMは全席禁煙ですので、ご注意ください。
陸カフェROOMのメニュー
陸カフェROOMでは、定番商品の焼きたてチーズケーキが1ホール楽しめるセットをはじめ、季節限定商品やなんば本店限定のスペシャルフルーツケーキが楽しめます。
*メニューは2018年11月のものです。
変更になる場合がありますので、最新メニューについては公式ホームページからご確認ください。
ショーケースのなかには、魅力的なスイーツが並びます。
特におすすめなのは、なんば本店限定のスペシャルフルーツケーキ。
2Fのオープンキッチンで、パティシエが新鮮なフルーツを使用してつくっています。
また、陸カフェROOMではドリンクにも力を入れていて、たとえばコーヒーは厳選した豆を使用したオリジナルブレンドで、注文を受けてからハンドドリップして用意するこだわり。
コーヒーと紅茶はポットで2杯分とたっぷり入っているので、ひとりでゆっくりしたい時も、誰かとおしゃべりを楽しむのにも嬉しいメニューです。
店舗詳細
店名/りくろーおじさんの店 なんば本店
住所/
〒542-0076
大阪市中央区難波3-2-28
営業時間/9:00~20:00(※当面の間、時間短縮営業)
(通常営業時間)
1Fなんば本店 9:30~21:30
1F陸カフェSTAND 9:30~20:00
2F喫茶室陸カフェROOM
平日11:00~18:00(ラストオーダー17:30)
土日祝日11:00~19:00(ラストオーダー18:30)
電話番号/本部お客様係 0120-57-2132(9:00~17:00)
公式ホームページ
なんば本店のほかに大阪府下には11店舖お店があります。
各店舗で取扱商品が異なりますので、下記よりチェックをお願いします。
宅配サービス
大阪府外の方にも味わってほしいという想いから「りくろーおじさんの店」では宅配サービスも行っています(北海道、青森県、秋田県、沖縄県、離島を除く日本国内への配送限定)
「たくさん持って帰りたいけど荷物になる…」という観光で訪れた方や、「他府県のお友達にプレゼントしたい」という地元大阪の方にも嬉しいサービスです。
予約について
チーズケーキを並ばずにスムーズに購入したい方は予約がおすすめ。
電話で予約をしておくと、焼きたてではないものの、焼き上がり3時間以内のチーズケーキを購入することができます。
お電話もしくは最寄りの店舗で予約可能です。
また、なんば本店の陸カフェROOMでは、お席の予約も承っています。
予約は0120-57-2132から。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
既に「りくろーおじさんの店」をご存知の方もそうでない方も、どんなお店なのか知っていただけたかと思います。
他府県には売っていない、正真正銘の大阪限定スイーツです。
なんば本店へお越しの際は、ぜひカフェスペースで焼きたてチーズケーキを味わっていただき、気のきいたおみやげとしてチーズケーキやこだわりのスイーツをお持ち帰りくださいね。
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