難波には美味しいパンが溢れています。高級食パンブームの火付け役になったお店や長年地元で愛され続けているパン屋さんなど、個性的なパン屋さんがそこここに点在しています。
カフェ併設のお店も増え、早朝から営業しているので、観光に訪れた際の朝食や通勤・通学途中にお昼ご飯としても購入できて、なにかと便利です。
そんな大阪・難波のおすすめのパン屋さんを、パン好きライターがご紹介します。
なんばグーテ
大阪を代表する地下街なんばウォークを歩いて行くとパンのいい匂いがしてきます。
昭和23年創業、「品質Aクラス」「おいしさ1番」をモットーに安心して毎日食べたくなる味を作り続けてこられた老舗のA-1 Bakeryが関西に展開する焼き立てパンのベーカリー。
お店の奥の工房で自家製天然酵母のパンが毎日手作りされています。駅からも近く、仕事帰りやお買い物の途中で気軽に立ち寄れるのでいつも人で溢れています。
手軽に食べられるサンドイッチも手作りされているので、近くのオフィスで働く外国人のお客様のランチにも人気で、毎日買いに来られるそうで店長さんとも顔なじみなほど。焼き立てパンが一番揃っている時間は、朝の11時。また、夕方の通勤時間帯にもたくさん揃っています。
チーズ系やもちもち系のパンをはじめ、種類がとても豊富で150種類以上のパンが並んでいます。
やさしい味の手作りカレーにゴロっとしたビーフの入った「自家製ビーフカレーパン」は、時間が経ってもサクッとした薄くてふわっと軽い生地が美味しいと大人気。
こちらのブロッチェンチーズは、夏でも1日500本以上を売り上げるお店を代表する人気No.1のチーズパンです。
山型食パンの「石窯アルペンブロート めっちゃレーズン」、「石窯アルペンブロート チーズ」は石窯で焼き上げられた人気食パンです。
食パンに使用されるトルコ産のサルタナレーズンは、前日から時間をかけて仕込まれジューシーな味わいに。またエダムチーズやモッツァレラチーズがたっぷり入ったチーズ食パンもレーズンに並んで人気です。
新商品の「角切りベーコンとじゃが枝豆」、「バジル風味のエビアボカド」など、これらのお惣菜パンのためだけに作られた特別な生地が、具材の味を引き立てています。
西田店長おすすめのパンをセレクトしていただきました。お店で手作りされているクリームたっぷりのクリームパンも美味しそうですね。
また、こだわりの「ごく旨シュークリーム」は創業から作り続けてこられた懐かしい味。こちらももちろん毎日生地もクリームも手作りされていて年配の方にも人気のシュークリームです。手土産にしてもいいですね。
また、なんばグーテからそれほど離れていない同じなんばウォーク内南通り側には食パン専門店のアトリエグーテがあります。※2022/03/10に閉店
天然酵母と100%国産小麦を使用した食パンです。希少な兵庫県産小麦粉「北野坂」60%ブレンドの小麦粉を使用し、時間と手間のかかる「湯種製法」で作られた、外はサクッと中は水分多めのもちっとした食感の山型食パン「アトリエ」と、北海道産小麦粉「青星」(高級麦種「春よ恋」100%使用)と、水を使わず濃縮牛乳とバター、生クリームで練りこまれた「プレミアム」のどちらもおすすめです。
フランスの発酵バター「エシレバター」が練りこまれたバターの風味が香ばしく甘い食感の角型食パン「プレミアムプラス」ではさらに高級感アップ。また、あんこを練りこんだ「和(なごみ)あん食パン」も贅沢なセレクトですね。
店内のイートインスペースでは、挽きたてコーヒーと「アトリエ」、「プレミアム」を食べ比べできる「食べくらべトースト」を楽しむことが出来ます。
店名/なんばグーテ
住所/〒542-0076
大阪市中央区難波2丁目 なんばウォーク1番街内北通り
電話番号/06-6213-2088
FAX/06-6213-2089
営業時間/AM8:00~PM9:00(なんばウォークの営業時間に準じる)
定休日/なんばウォークの休業日に準じる
なんばグーテ公式ホームページ
店名/アトリエグーテ※2022/03/10に閉店〒542-0076 大阪市中央区難波2丁目 なんばウォーク2番街内南通りTEL 06-6224-0107FAX 06-6224-0108営業時間 AM10:00~PM10:00(なんばウォークの営業時間に準じる)定休日 なんばウォークの休業日に準じる席数 4席
シャンピニオン
なんばグランド花月の裏にあるパン職人のおじさんの人形が迎えてくれる、吉本芸人さんご用達のパン屋さん。
レジには、吉本の芸人さんのサインがずらりと飾られています。
店内に入ると、パンの種類の多さに驚きます。
こちらでは1日を通して約70~80種類のパンが作られています。
ご夫婦おふたりで営まれているので、1度にたくさん焼き上がるわけではありませんが、定番商品以外にも、その時々の食材をつかったパンを作られていたりするので、いつ来ても楽しく、新しいパンとの出会いがあります。
そのため、常連のお客さんからは「こないだ食べたアレ美味しかったけど、ありますか?」という質問が来ると、たくさんあってどのパンかわからず少し困る…という微笑ましいエピソードも。
ライターのおすすめは「あんパン」「カヌレ」「バタール」
「あんパン」は、珍しい山型になっていて、生地はしっとり薄めで、中にはあんこがぎっしり詰まっています。
名物のカヌレはフランスの伝統的なお菓子で、フランス人のお客さんに「ママンの味に似ている!」と言われた、本場の方も認める美味しさです。
バタールは、お店の周辺のリストランテ御用達で、硬すぎず、小麦粉の風味とほのかな塩味が食欲をそそります。こちらは焼き上がり時間が14時30分頃です。
他にもオーナーさんおすすめのマカデミアナッツがぎっしりつまった「マカデミアナッツ」や、塩味がきいたモチモチ感のある「塩パン」、kiriクリームチーズが乗った「kiriクリームチーズデニッシュ」など、惣菜系やスイーツ系まで多数あります。
パンの他にもラスクなども販売されていて、ギフトボックス(有料)もありますので、ちょっとした差し入れなどにもおすすめです。
高級食パン専門店 嵜本(大阪初號本店)
焼き立てチーズタルト専門店PABLOオーナーが手掛ける高級食パン専門店。卵、乳を使わなくても美味しいと感じられ、「毎日食べられる」「毎日食べたい」パンを2年も試行錯誤してたどり着いた食パンです。焼き立ては自立出来ないほど柔らかいというその食パンの繊細さ、香ばしさ、やさしさを味わってみてください。
「極美(ごくび)”ナチュラル”食パン」(950円)(写真:右)は、北米産の最高級小麦を使用し、「湯種製法」で作られたしっとりとしたもちもち感が持続する食パンです。また、小麦の香りと甘み、さっくりとした歯切れのいい食感も楽しめます。
「極生(ごくなま)”ミルクバター”食パン」(1100円)(写真:左)は、「極美」と同じ最高級の小麦をベースに北海道産の小麦をブレンドし、北海道産牛乳や生クリーム、国産バターや蜂蜜を使用した芳醇なコクのある味わいです。一度食べたらやみつき、パンの耳までふわふわでリッチな食パンです。
「極美」11:00/12:30/14:00/15:30
「極生」11:00/12:00/13:30/15:00
1日4回です。ともに人気食パンは売り切れ必至です。
一番美味しく食べられるこだわりの厚さ28mmにスライスされた食パンも1枚ずつ販売されていますので、ジャムとセットでお土産にもぴったり。海外の方も買っていかれるそうです。
食パンは、出来立て当日はもちろん美味しいのですが、スタッフの方たちからは翌日の方がもっと美味しくいただけるという声もありました。冷凍なら4枚切りくらいの厚さに切って、1枚ずつラップに包んでからフリーザーバッグに入れて保存するとしっとりもちもちの食パンを2週間は美味しく食べられるという保存方法も参考にしてみてはいかがでしょうか。
また、期間限定で北海道美瑛の素材のみを使用したその名も「北海道美瑛プレミアム食パン」が発売され、バレンタインやクリスマスには「スイートショコラ食パン」、お正月には「丹波黒豆と和三盆の食パン」など、プレゼントに喜ばれそうなイベント限定食パンも魅力的で見逃せませんね。
関連記事:高級食パン嵜本(さきもと)の食パンをジャムとセットで楽しめる& jamカフェの魅力
食パンの魅力が満載!高級食パン専門店「嵜本」のベーカリーカフェ
店名/高級食パン専門店 嵜本(大阪初號本店)
住所/〒556-0011
大阪市浪速区難波中2-3-18
電話番号/06-6634-6800
営業時間/AM11:00~PM7:00(月~金)
AM10:00 〜PM7:00(土日祝)
高級食パン専門店 嵜本 公式ホームページ支払方法/クレジットカード・電子マネー 利用可
【閉店】乃が美 なんば店
2022年8月31日(水)をもちまして閉店させて頂きました。
高級食パンの先駆け的存在「乃が美」が2018年4月26日に、難波オープンしました。
2017年、2018年と「Yahoo! 検索大賞 食品部門賞」に2年連続選ばれた、全国に根強いファンを持つ大阪を代表する食パン専門店です。
日本全国で1日に55,000本以上も売り上げる乃が美の「生」食パン(1本800円)は、卵を使用せず、カナダ産一等級小麦のオリジナルブレンドの小麦粉、牛乳も使用せず厳選された生クリーム100%とバター、さらにバターのトランス脂肪酸よりも低く設定された高級オリジナルマーガリン、そして蜂蜜を使用した上品な甘みがクセになる食パンです。
(注釈)※はちみつが配合されている為、1歳未満のお子さんには与えないようにしてください。
出典:厚生労働省ホームページ
お年寄りのリピーターが多い「生」食パンは、きめ細やかな生地で飲み込みやすく、パンの耳までもやわらかです。
店頭で販売されているストロベリー、マーマレード、ブルーベリーの3種類のジャムも人気です。上品な甘さで、食パンとジャムそれぞれの美味しさが引き立ちます。
また食パン以外にも、乃が美では、「生」食パン製造時に、どうしても出てしまう端の部分をクルトンにして売られています。少し大きめにカットされた乃が美のクルトンは、「生」食パンとは違った美味しさで、カリッと香ばしく、けれど軽やかな口どけです。
常時販売というわけではないそうですので、店舗で見かけたらすぐゲットしたいおすすめ商品です。
こちらもお見逃しなく。
関連記事:高級食パンブームの火付け役!乃が美の高級「生」食パンを徹底紹介。
店名/乃が美なんば店(※2022年に閉店)
住所/〒542-0076
大阪府大阪市中央区難波三丁目7-4
電話番号/06-4395-5988
営業時間/AM11:00~PM7:00 ※完売次第終了
定休日/なし
乃が美公式ホームページ
カスカード
地下鉄御堂筋線の高島屋方面の改札口を出てすぐ、なんばマルイの地下の入り口横にあるお店です。ガラス越しに美味しそうなパンがたくさん見えます。
昭和36年に神戸三宮に創業したこちらも老舗のドイツパンのパン屋さん「ヨーロピアンブレッド」と「ベーカリースイーツ」という2つのこだわりを持つ新しいコンセプトを持ったお店で、2018年7月関東にも初進出しています。
「とろ~りまろやか自家製クリームパン」(184円)はクリームたっぷりで、テイクアウトにはつぶれやすいのでパックに入れてくれます。
1日約440個が飛ぶように売れている大人気の「モルトくるみパン」(184円)は麦がほのかに香り、もっちりとした歯ごたえ。フランス産ゲランドの塩を使用した「塩バターパン」もおススメです。またお値段もリーズナブル。
電車に乗る前に、明日の朝食用に買って帰るのにピッタリです。お店の隣には、イートインスペースもあり、ちょっと食べたいときにもとても便利です。種類が豊富なので、何度来ても色んな味を楽しめます。
店名/カスカードなんばマルイ店
住所/〒542-0076
大阪府大阪市中央区難波3-8-9 B1F
電話番号/06-6647-0505
席数/25席(カウンター10席 テーブル15席)
営業時間/AM8:00~PM9:30(日・祝はPM9:00まで)
定休日/不定休(なんばマルイの営業時間に準ずる)
カスカード公式ホームページ
ぱん士郎
なんばマルイ1階、戎橋筋商店街側の正面入り口横にあるのが、ぱん士郎 帝塚山 なんばマルイ店です。食パンの原材料はすべて国内産のみ。人工甘味料、防腐剤、漂白剤などの添加物は一切含んでいません。職人がひとつずつ丁寧に手作りした、こだわりの食パンが味わえます。
なんばマルイ店で販売されている食パンは、近くにある「なんば道頓堀店」で焼き上げたもの。サワラの木を使用した特注の番重(輸送用コンテナ)で運ばれてきます。木製の番重は湿気を吸収するので焼きたての食パンを入れても水滴がつかず、温かさをキープしたまま運搬が可能です。
ぱん士郎では、熟練したパン職人が生地の状態を見極め、形成、焼き上げをしていきます。そのため、作り置きを一切しておらず、常に出来立ての食パンが販売されています。
メニューは食パンとバゲットのみ。惣菜パンなどの「もと」となる、生地を焼いただけのパンのみを作るのは、こだわりの素材を使って手間暇かけて焼き上げ、家族の食卓へ安心をお届けしたいというぱん士郎の想いがあります。
「本食ぱん(1斤580円)」は、そのまま生で食べる食パン。材料はまったく同じですが、角型・山型のふたつから選べます。角型は中身がぎっしりで、しっとりモチモチとした食感が特徴。山型は耳がパリッと、中はふんわりとやさしい食感です。
今回いただいたのは角型の本食ぱん。手に持ってみるとずっしりと重みがあり、ナイフを入れるだけで中身のしっとりさを感じます。
一口食べると、口いっぱいに広がる素材の風味、さらにもっちりとした食べ応えのある食感です。翌日にいただくと、さらに小麦の甘さが強くなり、また違った味わいを感じられます。
ほかにもトースト専用の「本食ぱん 焼(焼と角のセットで1,100円)」、サクサク食感が人気の「バケット(500円)」「バタール(450円)」があります。
材料、作り方に徹底的にこだわった安心・安全なぱん士郎の食パンを、ぜひ味わってみてください。
店舗詳細
店名/ぱん士郎 帝塚山 なんばマルイ店
住所/大阪市中央区難波3-8-9 1階
電話番号/06-6634-4646
営業時間/AM11:00~PM8:00
ぱん士郎 帝塚山公式サイト
ナルコッペ
「小さくて可愛らしく、気軽に食べられる」をコンセプトに、昭和9年創業、大阪を代表するパンの名店、鳴門屋と髙島屋屋が共同開発したコッペパンの専門店です。
週末は600個以上売れる人気の「ナルコッペ」は大阪髙島屋限定ですので、難波に来た時には必ず押さえておきたいお店です。
ショーケースには、目にも鮮やかな具材を盛り込んだコッペパンがたくさん並んでいます。常時20種類以上のメニューを取り揃えており、季節限定や期間限定の商品もあります。
スイーツ系・惣菜系ともに充実していますが、1番人気は「つぶあん&ホイップ(173円)」。
甘さ控えめで上品な口当たりのあんことホイップクリームは、ふわふわなコッペパンに絶妙にマッチしています。
ほかにも「生ハムサラダ」「テリたま」「エビたま」など、ランチに嬉しい惣菜系も人気です。
6月からの新作「がんこ村のこだわり玉子コッペ」は、国産の赤玉たまごを使用したボリュームたっぷりな一品。
コッペパンは、はさむ具材によってパン生地が異なっており、プレーン生地以外にライ麦や、バターの風味豊かなデニッシュタイプ、低温製法でもっちりとした食感が楽しめる白焼きパンなど、種類が豊富で飽きることがありません。
大きさも16cmと小ぶりなサイズなので、色んな組み合わせが楽しめ、ランチはもちろんおやつにもおすすめです。
「ナルコッペ」は大阪髙島屋限定ですので、おもたせにも喜ばれること間違いなし。白い箱に淡いブルーのストライプがおしゃれなギフトボックスは、なんと無料です。
パンの充実タイムは10時~12時頃です。予約や取り置きができるので、時間の都合が合わない方も安心です。
ちなみに、お向かいには鳴門屋のパンも並んでいるので、コッペパンと一緒に他種類のパンも購入することができますよ。
店名/髙島屋大阪店 ナルコッペ
住所/〒543-0051
大阪府大阪市中央区難波5-1-5 B1F
電話番号/080-2513-5820
営業時間/10:00~20:00
金・土は20:30まで。最新情報は大阪髙島屋HPをご確認ください。
定休日/不定休(大阪髙島屋の営業時間に準ずる)
鳴門屋公式サイト
まとめ
それぞれのお店が、こだわりの製法、材料でパンを作られています。粉もんのまち大阪で、パンも選択肢に入れて、難波の色々なパンを食べ歩きしてもいいですね。ランチや、翌日の朝食にぴったりのパンを探してお気に入りを見つけてみては?
大阪なんばの最新情報やお役立ち&おすすめ情報をお届けします。