大阪・なんばにある戎橋筋(えびすばしすじ)商店街では「体験博」というイベントを例年春と秋に開催しています。
今秋は、数ある開催プログラムの中から、キモノ姿でお出かけしたい!まちを歩きたい!という方に好評のプログラム「着物でミナミ散策 季節のランチor純喫茶スイーツ」が復活。
2つのコースの中から、今回は【季節のランチコース】の様子をご紹介します。
次回実施の際のご参考に、ぜひ最後までご覧ください。
プロによる半幅帯の結び方レッスン
まず、高島屋大阪の6階 呉服売り場にある【和ごろも】に集合。
プログラムのスタートは、プロに大人のかわいさを演出する半幅帯の結び方を学びます。
![体験博2022 着物でミナミ 和ごろも](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/12/782adddf32760e4a0c7e4cb4c4b48035-1024x768.jpg)
この日の講師を務めるのは、着物カジュアルの「簡単」「お洒落」を追求し「楽しい」を広めたいというコンセプトで、着物好きお洒落さんのための着付け教室や、新しい着物文化を国内外で提案されている、音遊株式会社代表の宮田真由美先生。
![体験博2022 着物でミナミ](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_8296R-670x1024.jpg)
今回の「着物でミナミ散策」のプログラムは、ご自身で着付けを終えた状態でご参加いただきました。コロナ禍ということもあり「久しぶりに着物を着るので、昨夜練習しました!」と、和気あいあいとしたなかで講座がはじまりました。
半幅帯は、和装のなかでも最もカジュアルな帯に分類され、おでかけや普段着の帯として使われます。カジュアルに着られるとあって、結び方やアレンジは自由自在!
羽根が幾重にも重なり、後ろ姿がとても華やかな【ぱたぱた結び】
帯の手先をくしゅくしゅと巻いて、花開いたように見せる【薔薇結び】
![体験博2022 着物でミナミ 和ごろも](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/12/fd64551479a4018a163e2d0a5dba7282-1024x980.jpg)
などなど、簡単でもおしゃれな結び方を教えていただきました。
大人かわいい結び方を学んだら、さっそくミナミの街へ出発です。
着物でミナミ散策スタート
なんば駅前広場や戎橋筋から法善寺界隈など、新旧の歴史が息づくスポットをガイドしてもらいながら、ランチ会場である名店【道頓堀今井本店】まで、ゆっくりお散歩します。
ガイドを務めるのは、戎橋筋商店街の事務局長で、大阪公立大学観光産業戦略研究所研究員の山本さん。ミナミの街を知り尽くしたスペシャリストです。
![体験博2022 着物でミナミ](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_8299-1024x768.jpg)
高島屋大阪店を出て、まずは、最近ニュースでも取り上げられていた、歩行者が主役となる空間を目指して再編がはじまった【なんば駅前広場】についての紹介から。
これからどう変わっていくのか?これまでの経緯など街の方しか話せないエピソードが直接聞けるのは、体験博ならではの魅力です。
![THE CITY](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/11/6addc69ca58bbdc6e735c75fde450176-1024x768.jpg)
続いて、なんばマルイの裏側にあるおしゃれな通り【カフェストリート】へ。
この穴場には、有名なカフェ英國屋の本社や、パンケーキの人気店mog(モグ)、レコード喫茶Graffitiなど、おしゃれでゆっくりできるカフェが並びます。
![体験博2022 着物でミナミ](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_8300-768x1024.jpg)
カフェストリートから御堂筋に目を向けると、新歌舞伎座の意匠を継承した外観が美しい【ホテルロイヤルクラシック大阪】が見えます。
こちら実際に入館はしませんでしたが、ホテルロイヤルクラシック大阪のチャペルやバンケットホールなどの内観の写真をご紹介。
「すごい!内側ってこんな風になっているんですね」と、知らない難波に触れられて、参加者の皆さんが楽しそうにされていたのが印象的です。
![体験博2022 着物でミナミ](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_9508-1024x768.jpg)
カフェストリートから【戎橋筋商店街】へ。
551蓬莱本店、りくろーおじさんの店、大寅蒲鉾など、大阪を代表する名店がそろう戎橋筋商店街。この日は土曜日ということもあり、とてもにぎわっていてミナミの街ならではの雰囲気が体感できます。
![THE CITY](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/11/fd13a62a77aeaf1b654d584ecc76466a-1024x768.jpg)
千日前通りを超えて、戎橋筋商店街の北側へ。
ひとつ通りをなかに入って、地元通しか知らない隠れた名店を教えてもらいながら、風情あふれる法善寺エリアに到着。
![体験博2022 着物でミナミ 法善寺](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/12/hozenji-1024x768.jpg)
こちらで記念撮影!和服と石畳の景観がよく似合います。
法善寺横丁の路地を進んでいくと、大阪在住の方でも、知っている人が少ない隠れた名所である浮世小路へ。
にぎやかな通りの喧騒が嘘のような路地は、法善寺横丁から道頓堀につながっていて、両脇には『おちょやん』の舞台となった、大正から昭和初期の道頓堀の町並みを再現した絵地図や上方演芸の展示が飾られています。
![体験博2022 着物でミナミ](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_8305-768x1024.jpg)
この浮世小路を抜けると、大阪うどんの老舗「道頓堀今井」の真横に出ます。
品格のある落ち着いた佇まいと、入り口にある“宵待柳(よいまちやなぎ)”という愛称で親しまれている柳が雰囲気のある、本日のランチ会場【道頓堀今井】に到着したところで、街歩きは終了。
いよいよお楽しみのランチです!このプログラムのために特別にご用意いただいたメニューです。
名店の絶品ランチに舌鼓!
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道頓堀今井は、戦後間もない1946年に創業した老舗うどん店で、「大阪うどんと言えば道頓堀今井」と言われるほど超有名店。
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今回のランチは、季節の献立をいただきます。
![体験博2022 着物でミナミ 今井](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_8307-1024x768.jpg)
紅葉とジョウビタキでしょうか。
敷紙は、秋の風情を感じるデザインです。
![体験博2022 着物でミナミ 今井](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_8310-1024x576.jpg)
ひょうたんの形のお重には、綺麗な和え物や煮物、焼き物がぎっしり。
どれもおだしのきいた上品な味わいで、ひとくち食べるごとに「おいしい!」とついつい言葉が出てしまいます。
![体験博2022 着物でミナミ 今井](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_8312-1024x576.jpg)
ご飯ものは、秋らしいしめじがたっぷり入ったきのこご飯。
きざみ三つ葉との相性抜群です。
![体験博2022 着物でミナミ 今井](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_8314-576x1024.jpg)
そして、道頓堀今井といえば「きつねうどん」。
ふっくらとした程よい甘さのお揚げさんと、北海道道南産の天然真昆布、九州産のサバ節・ウルメ節を使った贅沢なおだし、もちもちのうどんがたまりません。
![体験博2022 着物でミナミ 今井](https://ebisubashi-magazine.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_8315-1024x576.jpg)
デザートには、きなこたっぷりのわらび餅と熱々のほうじ茶を。
参加者の方は、おいしいランチを楽しみながら、着物トークに花が咲いてとても充実したひとときをお楽しみでした。
まとめ
【着物で街歩きプログラム】は着物で参加ということもあって、興味があってもなかなかハードルが高く感じてしまう方もおられるかもしれません。
帯の結び方も戸惑っていたら先生がしっかりとレクチャーしてくれて、ゆっくり街を見て回るので、実は「最近着物着てないわ」「着物初心者だから、上手な帯の結び方が知りたい」という方にぴったりなプログラムです。
新しいミナミの街を感じながら、参加者同士でミナミでの思い出話や、お着物トークができるのもこのプログラムの魅力です。
お着物が好きな方は、次回開催の際にお申込みしてみてくださいね。
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