11月28日(土)から開始!社会実験「御堂筋チャレンジ2020」をご紹介

御堂筋チャレンジ2020

梅田と難波をつなぐ大阪のメインストリート御堂筋(みどうすじ)。
御堂筋では、都市の魅力とゆとり、安全の向上を目的として、歩道を広げて自転車走行レーンを設ける取り組みが、社会実験と一体に行われています。2016年に完成したモデル設備整備区間につづき、現在は千日前通以北の東側の歩道を広げる整備が進められています。
また、2020年2月には、歩行者中心の道路空間の構築を目指す「歩行者利便増進道路制度」を国が創設するなど、より快適な道路環境の整備と地域の賑わいを創造する取り組みが大きく動きだしています。

御堂筋でも、安全・安心に回遊できる御堂筋を目指した社会実験を官民が連携して実施。2017年に実施した社会実験「御堂筋チャレンジ2017」を、新型コロナウイルス対策を講じながら、2020年バージョンで開催。期間は、2020年11月28日(土)~12月27日(日)、通路上に休憩スペースやオープンカフェなどが登場します。

この記事では、今回の社会実験のポイントや開催内容の詳細はもちろん、新型コロナウイルス感染症対策に向けた取り組みなども含めて詳しく紹介していきます。

※ご来場の際には、マスクを着用のうえ、アルコール消毒液による手指の消毒など感染症対策にご協力をお願いします。

目次

今年の社会実験のポイントは?

道路協力団体が主になった道路空間の継続的な利用と活用

御堂筋チャレンジ2020

2020年9月に、ミナミエリアの御堂筋沿道の不動産オーナーが連携し、「世界の御堂筋」をめざして、街のあり方を提案、実現に取り組む「ミナミ御堂筋の会」が道路協力団体に指定されたことを踏まえ、官民連携で御堂筋の道路空間の利用と活用を目指します。
今回は民間団体が主になって資金獲得を行うといった持続性のある活動に向けてさまざまな試行が行われます。

御堂筋周辺のなんばの商店街などと連携したウイズコロナのエリア回遊創出

周辺の商店街やOsaka Metroなどと連携して、新型コロナウイルスの影響下でも、公共空間の安全と快適を両立したウイズコロナのエリア回遊創出を試み、検証結果を次の展開につなげます。

道路空間の将来形を見据えた検証

今回の社会実験エリアのひとつである、千日前通以北の側道閉鎖区間においては、実験の検証結果を大阪市や沿道の関係者と共有したうえで、本格的に整備に入り来年度の完成を目指します。
また、千日前通以南のモデル整備区間においては、「歩行者利便増進道路」の活用を見据えて、効果的な活用方策を検証します。

御堂筋チャレンジ2020の内容

モデル整備区間(千日前通南側)

実施期間:2020年11月28日(土)~12月27日(日)/30日間

すでにモデル整備によって広がった歩道空間を、道路協力団体が利用・活用し、滞在空間をつくりだすだけではなく、デジタルサイネージの案内板などを活用した情報発信を行い、周辺商店街や施設への回遊を促進します。

次に、4つの取り組みをご紹介していきます。

①ストリートの滞在空間化

御堂筋チャレンジ2020

ショッピングの足休めや、御堂筋イルミネーションの鑑賞など、ゆっくりと御堂筋を楽しんでいただけるようにと、ウッドデッキが設置されます。
また、ウッドデッキに植栽を飾ることで、3密を避けながらも快適に過ごせる空間をつくり出しています。

②オープンカフェの開催
実施期間:2020年12月12日(土)~12月20日(日)を予定
※詳細が決まり次第、公式ホームページに掲載されます。
将来的に、御堂筋沿道の1階にある店舗が、店先の道路空間を利用・活用するケースを想定して、期間限定のオープンカフェが登場します。休憩とともに飲食も楽しむことができます。
③デジタルサイネージ(広告塔)の設置

御堂筋チャレンジ2020

周辺商店街のイベント情報や、店舗情報などを案内するデジタルサイネージが2基、道路上に設置されます。
御堂筋を行き交う人の利用や景観面の影響、また協賛広告などの財源としての可能性を検証し、今後の御堂筋での設置のあり方について官民で検討する目的です。

④シェアサイクルの設置

御堂筋チャレンジ2020

放置自転車の削減と、新しい生活模式に対応したシェアサイクルの利用拡大とともに、ホームレスの方々の雇用創出もはかるシェアサイクル「HUBchari(ハブチャリ)」が設置されます。
将来的には、道路協力団体の占用物件として長期的に設置することも検討します。

側道閉鎖区間(千日前通北側)

実施期間:2020年12月12日(土)~12月27日(日)/16日間

12月3日(木)より、道頓堀川から千日前通区間の側道が閉鎖され、ベンチやサインの設置などの利用・活用の実験を行い、関係者で検証を行ったうえで本格整備につなげます。

次にこの社会実験で行う、2つの取り組みを紹介します。

①ストリートの滞在空間化とベンチ・サインの設置
閉鎖した側道の一部のウッドデッキを仮設で敷いて、歩道が拡幅された状態を視覚化し、ベンチやサインを試験的に設置し、本設時の配置のあり方や利便性などを検証します。
②オープンカフェの開催
実施期間:2020年12月12日(土)~12月20日(日)を予定
※詳細が決まり次第、公式ホームページに掲載します。
モデル設備区間の取り組みのひとつと同様に、将来的に御堂筋沿道1階にある店舗が、店先の道路空間を利用・活用するケースを想定して、期間限定のオープンカフェを設置します(大阪府の外出自粛要請に伴い中止となりました)。
自転車対策・沿道適正化の啓発活動
今回の社会実験では、沿道協議会の町会や周辺の商店街や各種団体、またNPO法人Homedoorなどと連携し、放置自転車対策・清掃・はみ出し看板の除去などの啓発キャンペーンをします。

周辺商店街との連携

AIを活用した密回避と回遊性向上の実証
実施期間:2020年11月28日(土)~12月27日(日)/30日間

大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro)と株式会社バカン(VACAN)が共同で、「密回避と回遊性維持の両立」を目的とした社会実験を行います。

①御堂筋の混雑度可視化・密回避
モデル整備区間の路上にAIカメラを設置し、ソーシャルディスタンスを検知する仕組みの開発をスタートさせます。
従来の検知技術では屋内のみの対応でしたが、この仕組みを来年春には完成させて、屋外での検知もできるようにします。
②エリア内店舗の空席情報などの視覚化
エリア内の店舗の空席情報を可視化する、リアルタイム配信プラットフォーム「VACAN」を、御堂筋周辺の飲食店などに設置します。
席に余裕があるお店をアプリやサイネージで表示する方法により、密を回避しながらお店の利用を促し、御堂筋周辺での回遊性を高めます。
③ポイントシステムによる回遊性の分析
Osaka Metro Groupの会員制ポイントサービス「Osaka Point」を、期間限定でエリア内の店舗に導入します。
エリア内の回遊や購買行動を検証する目的です。

Osaka Pointの詳しい情報はこちらをご確認ください。

WELCOMEなんばキャンペーン

ミナミの商店街が団結し、来ていただいた方が安全で安心してショッピングや食事ができるキャンペーンが実施されます。

詳細が決まり次第、それぞれ公式ホームページに掲載されます。
御堂筋の一本東側にある戎橋筋商店街では、サンリオキャラクターズとタイアップして「なんばであそぼ」を開催中、詳しくは12月1日(火)からぶらっとなんばでお知らせしています。とんぼりリバーウォークでは夜市を開催中です(こちらも中止となっています)。

【関連記事】冬の夜を楽しむマーケット!道頓堀ナイトマルシェ「とんぼり夜市」2020(開催中止)

沿道全体で回遊・滞在創出のためのプロモーション

道路協力団体が主体となり、道頓堀イルミネーション事業と連携し、イルミネーションの賑わいと交流空間の創出を目指します。
バナー掲出の取り組みや沿道のプロモーション活動が実施されます。

新型コロナウイルス感染症対策について

11月27日(金)~1月11日(月祝)まで、大阪市が指定する区域【大阪市北区・大阪市中央区】において、接待をともなう飲食店・その他の酒類の提供を行う飲食店等に、休業や営業時間短縮(17時~21時)が要請されたことから、御堂筋チャレンジ2020の全てのイベントを21時までに終了します。

また、巡回の警備員により、21時以降のベンチの利用や滞留が見られた場合は、注意の呼びかけをするなどといった感染症対策も徹底していますので、ご来場の方はご協力をお願いします。

※感染状況の拡大によっては、内容が変更になる可能性もあります。
最新情報は、随時公式ホームページまたは公式Facebookに掲載されますのでご確認ください。

公式ホームページ
公式Facebook

まとめ

今回は、御堂筋チャレンジ2020の詳細を詳しく紹介しました。
御堂筋の道路を利用する方がより快適で安心安全に活用できるよう、また地域を豊かにし歩行者中心の道路空間の構築を目指して社会実験が行われます。
さまざまな取り組みを経て、今後完成する新しい御堂筋の姿にも期待が膨らみます。

ベンチの設置や、オープンカフェも期間限定で開催されますので(オープンカフェは中止)、御堂筋イルミネーションとともに大阪・なんばの街を楽しんでくださいね。

【あわせて読みたい】大阪・光の饗宴2020&なんばエリアのイルミネーション情報

御堂筋チャレンジ2020

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