【2023年度】戎橋筋商店街・高校生書画アート「敬老の日」応募作品のご紹介

戎橋筋商店街では大阪府の高校生から「祖父母に感謝の気持ちを伝えよう」をテーマに書画アート作品の募集を行いました。書画とは、筆で描いた絵と文字を組み合わせた表現方法です。

府内の6つの高等学校の生徒さんから16点の作品が寄せられました。どの作品も祖父、祖母への思いや優しさが伝わり、絵と文字でみごとにデザインされています。学業や部活動で忙しい合間をぬって手がけてくださいました。応募をいただいた全作品に商店街としてのコメントをつけてご紹介します。ぜひ、ご覧ください。

全作品の中からアーケードのビッグバナー(橫3m、縦2m)に展示する対象として8作品を選考させていただき、9月2日(土)から9月18日(月祝)の「敬老の日」まで戎橋筋商店街のアーケード内の4ヶ所のバナー(南海なんば駅側入口ゲート付近、千日前通の南と北側の入口ゲート付近、えびす橋側入口ゲート付近、バナーの両面)に展示しています。なんばにお越しの際は、ぜひ作品をご覧ください。

それでは、全作品を紹介します。

目次

ご応募いただいた全作品をご紹介

アーケードバナー作品 ※五十音順

鎌苅 歩さん(大阪府立今宮高等学校)

作品趣旨:祖父母への感謝の気持ちを込めました。

講評:深い愛情を表す言葉の周囲に、淡い原色が散りばめられた、個性的な作品です。商店街のビッグバナーにふさわしい大きな文字とすることでこの表現がもっと活かされたのではという意見がありました。

川畑 美咲さん(大阪府立大正白稜高等学校)※入賞

作品趣旨:いつも元気をくれる大好きなおばあちゃんへの力強いメッセージ。

講評:文字がパワフルに書かれて見るものを圧倒し、訴えてくる作品です。「百歳」の赤の色使いが元気な当商店街の雰囲気にもマッチし、両側の着色も文字が引き立つ絵柄となっており、 いい作品になっています。

島﨑 響子さん(大阪府立阿部野高等学校)※入賞

作品趣旨:毎年夏におじいちゃんの畑のトマトを楽しみにして帰省するので、おじいちゃんのトマトが一番という気持ちを真っ直ぐに書きました。

講評:おじいちゃんは家庭菜園をされていて、日光に照らされた新鮮なトマトの美味しさが、強い文字で表現され訴えかける作品です。トマトをクローズアップして先に描かれた構図の作品もみてみたいとの意見もありました。

髙木 さき音さん(大阪府立阿部野高等学校)

作品趣旨:大好きな祖父母に長生きしてほしいという思いから「鶴寿千歳(かくじゅせんざい)」を書きました。鶴は夫婦仲が大変良く、一生を連れ添うことから「仲良きことの象徴」とされているので祖父母を表した二羽の鶴を描きました。

講評:長生きを祝う伝統的な言葉と絵を素材に用い、文字は非常に達筆に書かれ、その文字を邪魔せずに、背景に細かくしっかり色鉛筆で絵が描かれた、面白い作品です。

寺岸 柚稀さん(大阪府立市岡高等学校)※入賞

作品趣旨:現代のジェネレーションギャップに巻き込まれたおじいちゃん。スマホなんていらん!ガラケーで十分や!が口癖だけど、初めてのテレビ電話で弟の顔が見れてウキウキ♪そんな可愛いおじいちゃんを描きました。

講評:今の時代の孫とおじいちゃんとのコミュニケーションを表現した言葉が斬新な作品です。文字も、太い線、細い線、左右の動きを巧みに用い、おじいちゃんも可愛く描かれています。商店街にマッチした作品です。

中山 結衣さん(大阪府立三国丘高等学校)

作品趣旨:私は小さい時におじいちゃんにとても面倒をみてもらっていました。その時から今までの感謝の気持ちを、昔折り紙をよくしていた思い出と重ねておじいちゃんに鶴や亀のように長生きしてほしいという思いで書きました。

講評:鶴と亀を、折り紙のそれで表したアイデアが優れています。絵の色目もテーマとマッチしています。もう少し文字の太さ細さに変化があれば、もっと面白く良くなるのではという意見がありました。

長尾 和奏さん(大阪府立三国丘高等学校)※入賞

作品趣旨:心も身体も温かくなるセーターを作ってくれるおばあちゃん。そんな私の大好きなおばあちゃんのぬくもりと優しさへの感謝を込めた作品です。

講評:お婆ちゃんに対する愛情がストレートに出ています。ユニークな文字を用い、懐かしさを感じる、面白み味のある作品です。

「温かい」の文字の部分に牛乳を使う場合は裏に薄墨を入れるときれいに文字が浮かびあがりますので、ぜひ色々試してみてください。

永野 大輔さん(大阪府立泉陽高等学校)※入賞

作品趣旨:苦労して生き抜いてこられた方々に尊敬の念を込めて秋の草花の花詞を贈りたいと思いました。

講評:敬老の気持ちを表す花木を繊細に描き色合いも美しく、そこに感謝の言葉を添えた、しっかりと描かれ、非常に評価の高かった作品です。

橋本 芽衣さん(大阪府立三国丘高等学校)

作品趣旨:いつも優しくふるまってくれる祖父母に向けて、精一杯の”大好き”という思いを込めて書きました。祖父母への愛情は世界共通です。

講評:大好きという言葉の周囲に敬老を表した絵をあしらい、言葉も訪日客の方々にアピールする配慮で非常によくできた作品です。「大好き」という言葉は幅広いので敬老の日に特化したパターンも見てみたいという意見がありました。

溝江 亜妃さん(大阪府立今宮高等学校)※入賞

作品趣旨:丁度、この作品を描く前日に母に祖母との10年以上前の思い出を話していたので忘れたくない思い出として描きました。

講評:祖父母との思い出である懐かしい風景を、個性的な味わいあるイラスト風に描かれています。ある種の昭和な懐かしさを感じるタッチで、文字もそれに合っています。

山本 万葉さん(大阪府立阿部野高等学校)

作品趣旨:私の祖父母の幸福が続くような雰囲気を表れて、ぶどうの花言葉である「思いやり」も込めている作品です。

講評:ブドウと花言葉で祖父母への思いをシンプルに表現された作品です。文字の大きさも効いています。なお、この文字の置き方を水平にすることによってブドウの動きがまた違ってみえる構図もみてみたいという意見がありました。

横田 梨々芭さん(大阪府立三国丘高等学校)※入賞

作品趣旨:祖父の家の畳の上で一緒に話す時間が、何気なくても大切だと気付きました。

講評:畳を通じて祖父母との暖かい交流が感じられる作品です。畳の雰囲気が色でよく表されていて、色の周囲の余白が効いていて、文字の柔らかい感じとピタッとマッチし、とても好感が持てる作品として、審査員の注目が集まった作品でした。

和田 心音さん(大阪府立今宮高等学校)※入賞

作品趣旨:病気をせずに無事に長生きを祖父と祖母にして欲しいという想いを込めて作りました。

講評:長寿を願う伝統的な言葉と縁起物の動物を、それぞれ今風の描き方で組み合わせて、現代のかわいい書画作品に仕上げています。色がさっぱりとして綺麗に描かれています。

作品掲示箇所地図(詳細)

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