大阪の学校に通う高校生による書画作品を、巨大バナーに拡大して商店街アーケードに展示するこの取り組みは、2022年から始まり、今年で5年目を迎えました。
2026年は、日常について今一度ふりかえり、感謝の気持ちを伝えたい相手や出来事について表現する「日々、ありがとうの思い」を題材に実施。幅広い視点や価値観で表現された作品が、5校から26点寄せられました。
以下にすべての応募作品をご紹介します。この中から選ばれた8点は、入賞作品としてアーケードバナーに展示されます。掲出期間は、6月1日(月)~6月14日(日)。ぜひ、現地で高校生たちの「感謝への想い」に触れてみてください。
入賞作品(応募順に紹介)
岸 彩香さん(三国丘高等学校) 「YES-fm賞」

作品趣旨:『あふれる感謝、特別なありがとう』関西の明るい雰囲気を生み出し、たくさんの笑いを届けてくれた大阪松竹座。100周年という節目にずっと憧れていたその姿への感謝を込めて描きました。真ん中に大きく描いた建物の周りを、イメージカラーの朱色を塗ることで、私の中に残る大切な思い出を表現しています。「100年分の感動をありがとう」という言葉には、心の中で生き続ける強い絆と、この場所がまた新しい物語を紡いでいくことへの願いを込めて表現しました。
講評:今年のトップニュースのひとつである「大阪松竹座」を選び、よく考えられていて、しかも素晴らしい画力で描かれています。選考時、商店街で作ったポスターが置かれているのかと思うぐらいのできばえで、パッと目に入りました。
戸川 智香子さん(三国丘高等学校)

作品趣旨:『大切なあなたに』日々、様々な場面で力になってくださる周りの方々の幸せを祈りたいという想いを込めました。その想いを福を招く象徴といえる招き猫で表現しました。
講評:猫と小判を非常に上手に描いています。楽しく、明るい気分になるし、お金持ちになりそうな、とてもハッピーな絵です。「あなたの人生に幸あれ」という言葉と絵が非常に合っています。
小川 莉瑚さん(近畿大学附属高等学校)

作品趣旨:いつも私を支えてくれるお母さんに「ありがとう」をこれからもたくさん言っていこうという思いで書きました。
講評:毎日繰り返される「ありがとう」の言葉。そのたくさんの感謝をこの何万回に込めた作品です。シンプルな絵柄ですが、余白が効いていて、文字に動きがあり、よい線で書かれています。書が非常に生きた作品になっています。
森山 葉月さん(近畿大学附属高等学校)

作品趣旨:今年成人の年なので、生まれてきてよかったという日頃面と向かって伝えられない気持ちを作品で伝えたいと思いました。
講評:お子さんを授かったお母さんの優しい表情がよく表現されていて、産んでもらったことへの喜びや感謝の気持ちが表れている、気持ちのこもった作品です。線もさっぱりと爽やかです。
清酒 和楓さん(大阪緑涼高等学校)

作品趣旨:『高校3年間の集大成!みんなにありがとう!』高校生活の3年間、書道の恩師をはじめ家族や書を愛好する仲間、そして大切にしてきた文房四宝(書道用具)に感謝します。私にとって書画活動をする時間は大切な時間。「書を通して成長できた!」この作品は私の集大成!感謝と感激・感動の3年間、みんなに「ありがとう」を伝えたい。
講評:「文房四宝」の絵が、よく見てしっかり描かれています。文字は隷書体で、恩師の先生から習ったことを日頃からしっかりと勉強されていることが伝わってきます。書道への精進の跡が感じられる作品です。
延山 弥栞さん(市岡高等学校)

作品趣旨:『ありがとう』先生や家族、先輩や友達など、支えてくれているみんなへ感謝を伝えたかったから。
講評:とても可愛い作品ですね。温かく柔らかな雰囲気で描かれていて、文字と絵とがうまく響き合いながら表現されています。
田畑 悠月さん(市岡高等学校)

作品趣旨:『地元』いつも変わらない地元への感謝をつたえようと思った。
講評:何かを見て描いたという感じではなく、自分の心の中にある街の風景を、素直に描いているようで好感が持てます。「いつもと同じ安心感」という言葉からも、街への思いがよく伝わる作品です。
山岸 千遥さん(市岡高等学校)

作品趣旨:『私だけのカラダ』部活のあと自分の体、特に足にいつも感謝しながらケアをする。将来のことを考えても、行きたい所、したいことをさせてくれるのはいつも私自身の体だから。
講評:しっかり写生して描かれていますし、スプレーを使った表現も面白いです。絵の色彩の割り振りが印象的です。そして、文字は上の行から下の行へとうまく絡めながら、アドリブ感のある構成が非常に効いています。一気に書き上げた勢いも感じられる作品です。
商店街作品位置図

佳作「ことばの力」賞
アーケード展示の入選には至りませんでしたが、心に響く言葉と優れたメッセージ性が高く評価され、佳作「ことばの力」賞を受賞されました。
山戸 夢大さん(市岡高等学校)

作品趣旨:『汁物の本質』食をする上で日本では欠かせないもの。
講評:シンプルに味噌汁を描いた作品ですが、真横と上の両方から器を見せています。また、「心も体もポカポカ」という言葉から、家庭の味や温かみがスッと伝わってきます。直接「ありがとう」と表現していなくても、温かさや優しさが自然に伝わる作品です。
参加賞(応募順に紹介)
山本 柚花さん(近畿大学附属高等学校)

作品趣旨:7つ下の妹が私の作った料理やお菓子を美味しそうに食べてくれることへの感謝を表しました。
川島 一乃さん(近畿大学附属高等学校)

作品趣旨:仕事や家事で忙しい中、私が高校生になってから毎日欠かさず美味しいお弁当を作ってくれる母への感謝を込めました。
一ノ瀨 幸乃さん(近畿大学附属高等学校)

作品趣旨:見えない所での優しさに日々救われていることを様々な人に届けたいです。
西本 希さん(近畿大学附属高等学校)

作品趣旨:私の大切な部活仲間への気持ちを込めて書きました。みんなより遅くに入部したけどずっと仲良くしてくれているみんなに伝わってほしいです。
藪見 茉穂さん(近畿大学附属高等学校)

作品趣旨:世界にはさまざまな言葉がありますが、感謝の気持ちは共通していることを表現しました。カーネーションと世界の「ありがとう」を組み合わせ、国をこえて気持ちがつながる様子を表しました。見る人に、身近な人への感謝をたくさん伝えたいです。
森野 颯さん(近畿大学附属高等学校)

作品趣旨:日々のいろんなしあわせや感謝を感じることができるのは、日々自分が生きてるからだと思うのでたまには自分に感謝をしてみようと思った。
松本 桃香さん(近畿大学附属高等学校)

作品趣旨:家族、友人、先生たちへの感謝をこめて書きました。
森本 詩麻さん(近畿大学附属高等学校)

作品趣旨:この作品を制作するにあたり、自分がどんな感謝を伝えたいのかを改めて考えると、周りの人や環境への感謝の気持ちが次々と思い浮かびました。その中で、「ありがとう」という言葉を伝えられる相手や環境があることが当たり前ではなく、とても幸せなことなのだと感じました。この作品には、感謝の気持ちとともに、「ありがとう」と言えることの温かさを込めました。
百谷 海奈美さん(大阪緑涼高等学校)

作品趣旨:『かけがえのない体験に感謝!』昨年開催された大阪万博2025に於いて、たそがれコンサートin EXPOに出演。かけがえのない体験ができたことに感謝します。このような貴重な機会を与えて下さった、藤井寺市民音楽団、団長谷村效央先生をはじめ関係者の皆さんに感謝します。
伊藤 佳萌さん(登美丘高等学校)

作品趣旨:『一期一会』私は「一期一会」を書きました。この「一期一会」という四字熟語には、一生に一度きりの出会いや、今この瞬間の交流を大切に、誠意を尽くすこと。という意味が込められています。私がこの言葉を書いた理由はわたしは一つ一つの出会いや出来事全てに感謝したいからです。私がここまで来ることができたのはすべての出来事や出会いがあったからです。正直感謝してもしきれないと思います。なので今回紙に書いて表現しました。
水野 陽菜さん(登美丘高等学校)

作品趣旨:『感謝感涙』私が、この作品を選んだ理由は、家族や、友達、今までお世話になった人たちに向けて感謝を伝えたかったからです。今まで、家族や友達が支え、助けられたことを数えていては、キリがないですが、一つだけ例を挙げると、私が今の高校に通えて、新しい友達ができ、大好きな書道をやらせてもらっていることです。家族は、私がやりたいことを応援し、それができるよう、環境を整えてくれている。友達は、優柔不断な私を引っ張って、背中を押してくれている。間違えなく、皆んなのおかげで今の私がいます。私はそのことをふと、この時、あの子がとか、お母さんが、と思い、涙が出そうになります。そんな優しい、素敵な人たちがこれからも幸せに過ごせるよう、私も精一杯応援し、助けてあげたいです。
鶴谷 晃輔さん(市岡高等学校)

作品趣旨:『家』感謝をしたい相手は何かと考えたときに、楽しかった日も疲れた日も家に帰ることができてそれは家があるからなので感謝したいなと思いました。
北村 芽依さん(市岡高等学校)

作品趣旨:『地球への感謝』現在、地球温暖化や森林破壊など、様々な環境問題が起きている中で、私達は、地球への感謝を忘れず、自然を大切にするべきだということを伝えたいと思いました。
小林 実有さん(市岡高等学校)

作品趣旨:『あなたの心に贈る物』ありがとうは言葉だけど、プレゼントだと私は思います。
松田 和真さん(市岡高等学校)

作品趣旨:『ありがとう』理由は、感謝の言葉は人と人とをつなぐ力があると思ったからです。何気ない一言でも、相手の心を温かくし、自分の気持ちも前向きにしてくれます。感謝を大切にできる未来を願い、この言葉を選びました。
天野 心愛さん(市岡高等学校)

作品趣旨:『そばにいてくれてありがとう』家族や友人がそばにいてくれることは、普段あたりまえのことだと感じているので、あらためて感謝の気持ちをもって、これからもそれを忘れずに過ごしていきたいと思いました。
岡 千夏さん(市岡高等学校)

作品趣旨:『感謝』部活の仲間に1番感謝しているから。
YES-fm賞 ラジオ「ミナミdeおおきに」に出演!
入賞8作品のうち、特に優秀であった作品を「YES-fm賞」とし、作者の方には副賞として特別にYES-fmの番組に出演していただきます。
YES-fm賞 岸 彩香さん(三国丘高等学校)
番組名:YES-fm「ミナミdeおおきに」
放送日:2026年6月4日(木) 13:00~15:00 (14:30頃)
※後日、YouTubeにてアーカイブを配信予定です。

【YES-fmについて】
大阪市中央区のコミュニティFM局です。電波では大阪市中央区とその周辺地域で、インターネット配信により電波の届かない地域でも聴取できます。大阪ミナミに特化した行政やイベント情報番組、吉本興業所属タレントや大阪を拠点に活動するアイドルが多数出演する番組などを放送しています。サテライトスタジオは、なんばグランド花月ビル1階にあります。
次の書画アート展は2026年10月に開催予定!
今回は日常について今一度ふりかえり、感謝の気持ちを伝えたい相手や出来事について表現してもらうことを目的に「日々、ありがとうの思い」をテーマに書画作品を募集しました。
応募いただいた26点の作品には、幅広い視点や価値観が表現されています。身近な人への感謝をはじめ、5月に103年の歴史に幕を下ろす「大阪松竹座」や、自身の「足」への感謝など、今の高校生が多様な価値観をもって、世界を見つめていることが、作品全体から力強く伝わってきました。
そして全体的に構成力に優れ、豊かな色彩で丁寧に描かれたものが数多く見受けられました。
若者の自由な発想の書画作品を、たくさんの方に見ていただける、なんばのど真ん中のアーケードに展示するこの試み。次回のテーマは「未来へ、 わたしができること」守りたいこと、変えたいこと、 実現したい未来。 地球環境、 平和、人権、 夢や身近な幸せなど、 切り口は自由です。書画アートで表現してください。
募集締切:9月28日 (月)必着
展示期間:10月19日(月)~11月1日 (日)
応募要領:戎橋筋商店街/なんば書画アート ユースコンペティション2026作品募集のお知らせ
今回の入選作品はどれもインパクトを与えるようなものが選ばれています。アーケードに掲出される作品は、商店街を歩く人がふと目にする形になりますので、短い言葉で強く訴えかけるような表現、そして視線を引くインパクトのある作品が印象に残ります。
次回ご応募の際には、ぜひその点を意識してみてください。たくさんのご応募、お待ちしています!


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