大阪なんばにある「なんばグランド花月」は、笑いの殿堂とも称される、お笑い専門の劇場です。ベテランから若手まで総勢90名を超える劇団員を抱える吉本新喜劇の公演や、師匠クラスの芸人から、今をときめく若手芸人まで漫才・落語・コントなどが楽しめます。
1987年11月1日にオープンしてから30年以上が経ち、2017年12月にリニューアルオープン。今も大阪観光に欠かせないランドマーク的な存在です。
この記事では、初めてなんばグランド花月に足を運ぶ方はもちろん、充実の飲食フロアなど地元大阪府民の方にもおすすめのなんばグランド花月を満喫できる楽しみ方をご紹介しています。
なんばグランド花月について
「なんばグランド花月」は、ベテランから若手まで総勢90名を超える劇団員を抱える吉本新喜劇の公演や、師匠クラスの芸人から、今をときめく若手芸人まで漫才・落語・コントなどが生で楽しめる劇場です。
1987(昭和62)年、それまで使われていた「なんば花月」に代わる劇場としてオープン。「笑いの殿堂」として地元大阪の人々から長年親しまれており、「本場でお笑いを見たい」と、観光客も多く訪れる大阪を代表する観光スポットのひとつでもあります。
年間来場者数は、約100万人。劇場内には、吉本や大阪にまつわるグッズショップやグルメスポットなど見どころも多く、現在は新型コロナウイルス感染症の影響により一時休止していますが、人気芸人の着ぐるみ姿のキャラクターが時間変わりで入口に登場するなど、お笑い好きや芸人のファンはもちろん、老若男女問わず1日中楽しめる人気スポットとなっています。
吉本新喜劇とは
1962(昭和37)年からスタートした「吉本新喜劇」。
大御所から若手まで多彩なメンバーが繰り広げる劇は、大阪らしい笑いと人情味あふれるストーリーと、出演者のテンポの良いボケとツッコミで見ているひとを魅了します。
4座長(小藪千豊、川畑泰史、すっちー、酒井藍)が、1週間ごとに持ち回りで新作を公演(※火曜日から1週間ごと)していて、不定期ですが4リーダー(清水けんじ、吉田裕、信濃岳夫、諸見里大介)が主演を務めることもあるそうです。
関西では毎週土曜日の昼に毎日放送(MBS)にてテレビ放映があり、最近では動画配信サービスでも見ることができます。
近畿圏では京都の祇園花月となんばグランド花月の2劇場でしか公演されていないので、大阪なんばに訪れた際にはぜひ実際に劇場で見ておきたいエンターテインメントです。
漫才や落語は若手から師匠クラスまでそろう
「テレビで見るのももちろん面白いですが、劇場だとアドリブだったりお客さんを巻き込んだりと、ライブ感のあるお笑いが楽しめるのが魅力です。まだご覧になったことのない方は、ぜひお越しいただきたい」
なんばグランド花月の劇場スタッフもおすすめの漫才・落語は、大阪を拠点に活躍しているベテランから、様々な賞レースで受賞歴のある実力派、注目の若手まで、さまざまな芸人が出演しています。
2020年3月には「M-1グランプリ」初代チャンピオンの中川家と、中川家の同期で大阪を拠点に人気を誇る海原やすよ ともこが、笑いの聖地とも呼ばれるなんばグランド花月をはじめ吉本常設劇場の本公演のトリを務める「新看板」に就任しました。
公演スケジュール
なんばグランド花月では、年中無休で朝から晩まで毎日公演を行っており、昼は漫才・落語・吉本新喜劇がセットになった本公演、夜は中堅・若手の人気芸人が出演する特別公演など、多彩な公演が行われています。
本公演は平日2回、土日祝日は3回公演され、特別公演は平日1回となっています。
所要時間は、本公演は約2時間~2時間半、特別公演は約1時間~2時間で、当日の出演者や公演内容は、公式サイトでわかりやすく紹介されているので、事前にチェックして計画立てるのがおすすめです。
公演チケットの購入方法
なんばグランド花月の公演チケットは、WEB(※チケットよしもと)、劇場窓口、電話、セブンイレブンやローソンなど各プレイガイドで購入可能です。
なんばグランド花月の劇場チケットセンターで購入
(販売時間/平日 10:00~17:00、土日祝 9:00~17:30)
前売り券の場合
エントランスすぐ右手にある劇場チケットセンターでは、一般販売(公演の前々月1日)の翌日から公演の前日まで前売り券が販売されています。来場日が決まっている場合は前売り券の購入がおすすめです。
(公演等によっては変更する場合もあります。詳細は劇場HPでご確認ください)
ルミネ the よしもと、神保町よしもと漫才劇場、ヨシモト∞ホール、よしもと幕張イオンモール劇場、大宮ラクーンよしもと劇場、沼津ラクーンよしもと劇場、の劇場でもなんばグランド花月のチケットが購入可能です。
当日券を購入する場合
劇場チケットセンターでは、もちろん当日券も販売されていますので、観光や散策の途中に公演を見ることもできます。
販売時間(本公演):平日 10:00~、土日祝 9:00~
販売時間(夜公演):公演によって異なります。
詳しくは、06-6641-0888 までお問い合わせください。
チケット窓口のすぐ隣には、便利なチケット発券機もありますので、こちらもご利用ください。
チケットよしもとで購入する場合
吉本興業WEBチケットサービス「チケットよしもと」なら手数料なしで、気軽にチケットの購入ができて便利です。
公式ホームページから「よしもとID」への登録(無料)が必要です。決済方法は、クレジットカードもしくはコンビニ決済となっています。
さらに現在、新型コロナウイルス感染症の影響により、一部の公演については2020年6月よりオンラインでの配信を実施しており、パソコンやスマートフォンでの視聴が可能です。
持病をお持ちの方やご高齢の方など、新型コロナウイルスへの感染が不安な人だけでなく、劇場に足を運ぶことが難しい人にとっても、自宅にいながらお笑いを楽しめるコンテンツになっています。こちらは公式ホームページ「ONLINE チケットよしもと」でチケットの購入・視聴ができます。「チケットよしもと」同様、クレジットカード・コンビニ決済、別途「よしもとID」への登録(無料)が必要です。
グループで観劇する場合(団体券)
家族や友人などグループでの観劇の場合、個人だと10名様までチケットよしもとで購入可能です。
そのほか修学旅行や団体利用の場合は、公式ホームページに詳細情報が記載されていますので、こちらからご確認ください。
なんばグランド花月公式ホームページ
館内の楽しみ方
なんばグランド花月は、観劇に訪れる以外にも幅広く楽しめるのが特徴です。
お笑いだけではなく、なんばグランド花月ならではの飲食店や大阪土産にぴったりな物販コーナーなど、施設内にはさまざまなスポットが充実しています。
1階 飲食店・お土産店
観劇や食事などを楽しんだ前後に訪れたいのが、オフィシャルショップ「よしもとエンタメショップ」。
人気芸人をモチーフにしたグッズや、ここでしか購入できない限定グッズがラインアップされています。
なんばグランド花月を訪れたお土産にぴったりなユニークなお菓子や文房具、キーホルダーなど、バラエティ豊かに取り揃えています。
一見観光客の方向けに見えますが、推しの芸人グッズを探されるファンの方も多いそうです。地元大阪在住の方も楽しめますよ。
なんばグランド花月ならではのグルメが楽しめるのも、ぜひ知っておいてほしいポイントです。
「花のれんタリーズコーヒー」は、2017年のリニューアルの際に吉本興業と大手カフェチェーン・タリーズコーヒーが共同企画した全国でもここにしかないカフェです。ラテアートがSNS映えする限定ドリンクメニューやグッズなどが並びます。店内の内装も人気芸人のポスターや写真などが掲出されていて、特別映像や吉本芸人が手がけたアート作品が展示されることも。
このほか、テレビや雑誌など多数メディアに取り上げられる吉本芸人たちに愛され続ける「肉吸い」が名物の「千とせ べっかん」や、実際に吉本芸人がメニューの考案や店舗スタッフを務めるたこ焼き「吉たこ」、クレープ、しゃぶしゃぶ、お昼から入れる居酒屋や、グルメ以外には占いどころも入居しているので、観劇前の食事や観光、散策の途中に立ち寄って占いや大阪グルメを満喫してみるのもおすすめです。
2階 お土産ブース・資料展示
エスカレーターで2階に上がった正面にある「よしもとおみやげもん横丁」では、吉本のオフィシャルグッズだけではなく、食品やお菓子など厳選された大阪産品や雑貨など大阪ならではのお土産が豊富に用意されています。老若男女問わず喜ばれるものや、もちろんご自分用にもぴったりなアイテムが見つかること間違いなしです。
劇場入口近くには、吉本興業の歴史を貴重な資料を通して振り返ることができる展示コーナーもあります。
NHKの朝の連続テレビ小説「わろてんか」を視聴されていた方は、主人公のモデルで吉本興業の創業者「吉本せい」や企業の軌跡を知ることができますので、ぜひこちらもお見逃しなく。
劇場内について
劇場入口は2階にあります。明るく広々としたロビーには、先ほどご紹介した資料展示やアンテナショップのほか、お手洗いやコインロッカーなどがあります。荷物を預けられる方は入場前の利用がおすすめです。
また、劇場内は未就学児でも入場可能ですので、家族で遊びに来ても十分に楽しめるのも嬉しいポイント。ベビーカーは受付で預かってもらえるので、利用の際にはスタッフに声をかけましょう。
現在は新型コロナウイルス感染対策のため、入場前に検温やアルコール消毒液による手指の消毒等を実施していますので、ご協力をお願いします。
感染症対策のため、現在ペットボトル飲料以外の販売を中止しています。
こちらの売店ではマスクを販売されているので、観劇の前後で新しいマスクに変えられたい方には嬉しいポイントです。
何らかの用事で一時的に外出される方は、劇場入口で再入場許可証が渡されるので、再入場の際はこちらを忘れずに提示してくださいね。
座席からの見え方
吉本興業の先代会長・林正之助氏の「日本一の劇場をつくる」という夢のもと、資金を惜しむことなくつくられたなんばグランド花月の劇場は、音響の聴こえ方や、長時間座っていても疲れにくい設計の座席など快適な環境で観劇を楽しめます。
通常であれば1階が561席、2階が297席の合計858席に、立ち見が88席含めると、上限946席というキャパシティを誇りますが、現在は感染症対策のため上限669席に座席数を減らしています。
舞台からの景色を見ていただくと、舞台と席が近いことがわかります。
現在は舞台からの飛沫を防ぐため、A・B列の販売止めになっていますが、アドリブなどテレビとは違う臨場感を味わいたい方は1階席がおすすめです。
また、館内共有スペースにはエレベーターが設置されています。バリアフリーでスムーズに劇場の中まで入場できますが、2階席へは階段での移動になるので、足元が不安な方は1階席のほうがよいでしょう。
※座席への移動が困難な場合、車いすのままご観劇いただける車いす専用スペースを劇場1階席後方に設けています。
足元が悪い方、車椅子の場合の詳しい対応は、なんばグランド花月の劇場スタッフの公式ブログでわかりやすく紹介されています。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止の取組み
昨今の社会情勢を鑑み、なんばグランド花月では、出演者、スタッフの健康管理や公演ごとの清掃、消毒を徹底し、検温・アルコール消毒の実施、入場待ち列などにおいてソーシャルディスタンスの確保、受付での飛沫防止パネルの設置、お客様の情報の記入、大阪府コロナ追跡システムの掲出など感染症対策に取り組んでいます。
劇場内は上限669席に座席数を減らし、密を避けています。また約1時間ごとに換気を実施。
飲食は禁止ですが、水やお茶などペットボトル飲料の持ち込み・水分補給は可能です。
ブランケット等の貸し出しも中止されているので、冷えが気になる方、心配な方は1枚羽織ものなどを持っていくと安心です。
またプレゼントの差し入れやファンレターも中止となっていますので、ご注意ください。
来館される際には、マスクの着用やソーシャルディスタンスの確保、アルコール消毒液による手指消毒などご協力ください。
施設詳細
施設名/なんばグランド花月
住所/大阪市中央区難波千日前11-6
営業時間/公演時間に準ずる
定休日/年中無休
電話番号/06-6641-0888
なんばグランド花月公式ホームページ
各線なんば駅からのアクセスはこちらからご覧ください。
お笑い好きライターが写真で案内!なんばグランド花月へのアクセス方法
まとめ
大阪に来たなら外せない人気スポット「なんばグランド花月」をご紹介しました。
たくさんの方に大阪の文化であるお笑いに触れていただきやすいように、学生割引キャンペーンなども実施しているので、旅行だけではなく地元の方のおでかけにおすすめです。
また、グルメやオフィシャルグッズのショップなども充実しているので、観劇以外で立ち寄っても楽しめるのがなんばグランド花月の醍醐味です。
なかなか現地に足を運びにくい状況のなか、新型コロナウイルス感染対策を講じながら、劇場公演とオンライン配信公演という時代に沿った新しい公演も提案されていますので、ぜひ遠方の方はこちらから大阪を代表する上方演芸の文化をお楽しみください。
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