テレビやガイドブックでこのお店を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
こちらは、大阪で有名な串かつ専門店「串かつだるま なんば本店」です。
大阪ミナミの観光地として有名な「グリコの看板」から歩いて約5分のところにあり、昔ながらのこだわりを守りつつ時代に沿った新しさも取り入れた串かつを食べることができます。
長年、地元民からも観光客からも愛され続ける老舗の名店です。
この記事では、店長さんおすすめの串かつやなんば本店限定の串こめ、ソースの秘密、お土産やテイクアウトなど、串かつだるま なんば本店の魅力を徹底的に紹介します。
大阪ミナミに観光予定の方や、串かつを食べたくてお店を探されている方は、ぜひ参考にしてください。
串かつだるまについて
昭和4年(1929)に大阪のランドマークとして有名な通天閣がある通称「新世界」と呼ばれている繁華街で、小さな個人商店として創業しました。
当時の新世界には肉体労働者が多く、串に刺した一口大の食材は短時間で食べやすいように、厚めにつけられた衣はお腹に溜まるようにと初代女将さんが考えて提供したのが、大阪グルメ「串かつ」の始まりでした。
朝早くから営業していたこともあり、夜勤明けの労働者にも一杯飲めるお店として重宝され、美味しい串かつやお酒が楽しめる店として繁盛しました。
そんな女将さんの人情味が込められた串かつを、4代にわたって90年以上守り続けてきた串かつだるま。
今では、地元の常連客はもちろん、観光ガイドブックを見て訪れる多くの観光客や、著名人からも愛される名店になりました。
店内の雰囲気
店内は広々としていて、とても入りやすい雰囲気です。
お店の入り口にはアルコール消毒が設置されています。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入店時には手指の消毒にご協力ください。
壁には創業時のお店や女将さんの写真なども飾られていていて、歴史を感じられます。
店内にはハンガーや荷物かごがあるので、上着やかばんなどをまとめて置くことができます。
お店の中央には大きなカウンターが設置されており、席数は18席です。
串かつの調理風景を見られるようになっています。
飛沫防止シートが設置されており、コロナ対策が行き届いているので安心して食事することができます。
テーブル席は4人掛けで53席あります。
現在は新型コロナウイルス感染防止のため、席数を減らしていたり、団体客にはテーブルを分けて座ってもらうなど、密にならないようにお客様と協力しながら対策されています。
店にある階段を降りていくと
地下にもテーブル席がたくさんあります。今は新型コロナウイルスの影響で難しくなりましたが、グループでの利用にも対応できます。
壁には「串かつだるま」にちなんで、だるまの置物や著名人のサインがたくさん飾られています。
近くになんばグランド花月などお笑いや上方演芸を楽しめる劇場もあるため、吉本芸人の方もよく立ち寄られるそうです。
豊富な串かつメニュー
串かつだるま なんば本店には定番の串かつから季節限定や新作串など、バラエティ豊かなメニューがあります。その数なんと50種類以上。
新作メニューや新串は店舗ごとで独自に開発されているそうです。
また、旬の串を取り入れたり、常連さんから「あの時食べておいしかったのもうないの?」と言われて増えたりもするとか。
来店した時のタイミングが良ければ新メニューに出会えるかもしれないので、メニュー表をぜひチェックしてみてくださいね。
アルコール類やソフトドリンクも充実しています。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、アルコール類の提供時間については、通常と異なる場合があります。
定番人気の「元祖串かつ
」
お肉や野菜、魚介類とバラエティ豊かな串かつの中でも、ぜひ食べて欲しいのがこの「元祖串かつ」。
牛肉のジューシーさとサクッと軽いきめ細かな衣、そしてクセの無いオリジナル油と門外不出の濃いソースの甘みが絶妙に絡み合い、何本も食べたくなる一品です。
串かつだるま初来店の方は「法善寺セット」がおすすめ
だるまには、法善寺セット・道頓堀セット・新世界セット・レディースセットの4種類のセットメニューがあります。
セットメニューの内容は公式ホームページで紹介されているので、詳しく知りたい方はぜひチェックしてみてください。
人気NO.1は「法善寺セット」
先に紹介した元祖串かつや、女性に人気のもちなど定番メニューが12本セットになっています。
串かつが12本とスピードメニュー1品、キャベツがついているので、女性2人でお腹いっぱいになるセットです。
お腹に余裕のある方は、好みの串を追加で注文して色々楽しむのもおすすめです。
セットにはスピードメニューがついていて、どて焼き・キムチ・枝豆から好きなものを1品選べます。
どて焼きは牛すじにくやこんにゃくをみそなどで煮込んだ料理で、柔らかい牛すじと味のしみたこんにゃくが、お酒にもとても合います。
テーブルに置いてある一味をかけると、ピリッとした味が加わり、クセになること間違い無しです。
なんば本店限定の「串こめ」気になる中身は?
「串こめ」の正体はなんと、ドライカレーを丸めて団子状にし、油で揚げたユニークな串かつでした。
13年前に串かつだるま なんば本店がオープンする際に、何か目玉になるような、ここでしか食べられないメニューを作ろうと開発された限定メニューです。
カレーの風味とソースとの相性が抜群で、ビールにもよく合います。
串こめはここでしか食べられないので、ぜひ来店の際には食べてほしい1本です。
店長さんオススメの「紅しょうが」
大阪では天ぷらにして食べるなど認知度の高い紅しょうがですが、他地域の方からすると料理のメイン食材としては、あまりなじみがないかもしれません。
紅しょうがは、梅干しを漬けたあとの梅酢にしょうがを漬けたのが始まりといわれていて、「もったいない精神」が息づく商いの街である大阪らしい食材です。酸味のあとにしょうがの甘みと塩味がでて、ピリっとした辛さがソースにとてもマッチします。
最近では、テレビなどでも「大阪人の愛する味」として取り上げられるため、観光客からの注文も増えているとのこと。まだ食べたことのない方は、サクサクとした衣の食感とクセになる味わいをぜひ楽しんでみてください。
こだわりの季節限定メニュー
季節限定の旬の串は、通年メニューには無い、季節ごとの味覚を味わえる贅沢な1本です。
冬には牡蠣・フグ・岩津ねぎ、春と夏にはハモを注文することができます。
年によって仕入れの時期や、品質、牡蠣の粒の大きさなどがバラバラだったりするので、揃うのを待ってから仕入れているとのこと。
食材を見極めてから仕入れているので、提供する期間が予定と変わることもあるそうですが、冬限定の牡蠣・フグ・岩津ねぎは11月〜3月頃まで、春・夏限定のハモは、5月〜8月頃まで食べられるそうです。
確実に食べたい方は、お店に確認の電話をしてから行くのが良いでしょう。
串かつだるま なんば本店電話番号/06-6213-2033
こだわりの詰まった季節限定の旬の串、ぜひ味わっていただきたいです。
知る人ぞ知るアレンジメニュー「豚キムチ」
ブタかつにキムチを乗せてブタキムチ串かつとして楽しむこともできます。
実は常連さんが独自でアレンジしたメニューなのだそう。
バラエティー豊富なサイドメニューがあるからこそ、豚キムチなどのアレンジメニューも生まれます。
他にも意外な組み合わせがあるかもしれないので、ぜひ見つけてみてくださいね。
オリジナル油と秘伝のソース
串かつを揚げる油は、だるま特製のオリジナル油です。
植物性の油と動物性の油を特別な割合で合わせた特注のヘッド油を使っているので、サクッと軽い食感でしつこくなく次々と食べることができます。
また、二度漬け禁止で有名な串かつだるまのソースは、独自で開発されている門外不出のソースです。
あっさりとしたなかにも甘みを感じることができ、後を引く味わい深さがあります。
昔はレシピを守りながら各店舗ごとでソースを炊いていたそうです。
手作りされていたのも驚きますが、ソースを炊く日は店内がソースの香りで充満していたとか。
今もレシピは当時のまま、セントラルキッチンで炊いて各店舗に持って行っているとのことです。
そんなこだわりのソース、以前はソース缶で提供するスタイルでしたが、新型コロナウイルスの影響で今では左端にあるボトルに入ったソースを串かつに直接かけるようになりました。
ボトルでかけるのであれば、何度かけてもOKとのこと。
特製のソースを好きなだけかけて食べられるようになったのは嬉しいですね。
時代に合わせて伝統のやり方が変わってしまい、寂しがるお客さんから「どうしてもソース缶で『二度漬け禁止』を楽しみたい」という要望の声もあり、プラス100円で昔ながらのソース缶を提供しています。
常連のお客さんを中心に喜ばれているそうです。
「串かつだるま」名物の「ソースの二度漬け禁止」を楽しみたい方は、スタッフにお声がけしてみてくださいね。
※使用済みのソースは、その都度処分されています。
串かつと串揚げは違う?
関西ではなじみのある串かつですが、地域や使っている具材によって呼び方が違います。
一口大の肉や野菜、魚介類など色々な具材を竹串に刺し、細かいパン粉をまぶして油で揚げたものを関西ではまとめて「串かつ」とも「串揚げ」とも呼び、そこにはっきりとした違いはありません。
ですが、関東では「串かつ」と「串揚げ」に違いがあります。
関東でいう「串かつ」は、肉と玉ねぎを交互に竹串に刺し、パン粉をまぶして油で揚げたものをいい、肉や野菜、魚介類など色々な具材を竹串に刺し、パン粉をまぶして油で揚げたものをまとめて「串揚げ」と呼んでいます。
また、関西の串かつといえば、飲み屋で食べるものというイメージが強いですが、関東で串かつというのはトンカツ屋の定食で食べたり、家庭で食べるというのが一般的です。
観光で串かつだるまに来られた方は、東西の食文化の違いを探しながら食べてみても、楽しい旅の思い出になるでしょう。
お土産もバラエティーに富んでいます
「二度漬け禁止串かつソースカレー」や「串かつだるまマスク」など、バラエティ豊かなお土産を買うことができます。
なかでも人気なのが、「だるまのどて焼きレトルト」です。
大阪土産としてプレゼントするのも良いですし、お家で楽しむのにも最適です。
「二度づけ禁止串かつソースカレー」や「串かつだるまのどて牛すじ味噌煮込みカレー」などは、お店以外でもAMAZONや楽天で購入できるので、欲しい方は下記のアドレスから確認してください。
串かつだるまの二度漬け禁止串かつソースカレー/AMAZON/楽天
串かつだるまのどて牛すじ味噌煮込みカレー/AMAZON
帰り際にレジカウンターにてだるま大臣人形のシールを2枚お土産に持ち帰ることができます。
ステッカーとしていろんなところに貼って楽しめるので嬉しいですね。
「ソースは売ってないの?」とよく聞かれるそうですが、ソースだけ購入することは残念ながらできません。
お店かテイクアウトでのみ楽しむことができます。
テイクアウト情報
お店で揚げた串をテイクアウトで持ち帰ることができます。
夏にはテイクアウト限定メニューの「うなぎ」など、お持ち帰りでしか楽しめない味もあります。
持ち帰り用の箱と小袋に入ったソース代として、122円が別料金となっています。
「食べる時には電子レンジよりオーブンやオーブントースターで少し温めたほうがカリッとする」と店長さんが教えてくれました。
テイクアウトを利用した際は、ぜひ試してみてください。
だるま大臣人形について
串かつだるまの各店の店頭に置かれている大きなだるま大臣人形ですが、
実は、動きます。
そして喋ります。
目とアゴが飛び出るというインパクトの大きなだるま大臣人形は、代表取締役社長兼会長の上山勝也さんがモデルだそうです。
今の状況下に合わせて、だるま大臣人形も喋る内容が「二度漬け禁止ソースはかけて食べてや」に変わっており、細かなところまで気が配られています。
来店の思い出に、大阪観光の思い出に、ぜひインパクト大なだるま大臣人形と写真撮影してくださいね。
串かつだるま なんば本店の今とこれから
串かつだるま なんば本店はオープンしてから13年と、飲食店激戦区のミナミでありながら長く続けられているお店です。
店長さんは、伝統やスタイルを守りたいという気持ちも持っていたが、時代やお客様の為に様々なことを変えていくことも大切であり、お客様に対してどういう形で商売として提供していくかを日々考えているそうです。
「今はコロナ禍で大変な状況ではあるが、このままずっと続くわけではないと思うので、今後お客様が戻って来てくれた時に、以前と同じように安心して楽しんでいただけるよう従業員一丸となってがんばっていく限りです」
時代に合わせてお客様の為に対応されている串かつだるま なんば店のこれからに、ますます期待が膨らみますね。
店舗詳細
店名/ 串かつだるま なんば本店
住所//大阪市中央区難波1丁目5-24
電話番号/06-6213-2033
営業時間/ 11:30〜22:30
※新型コロナウイルスの影響により変更になっている場合があります。
最新の営業時間については、公式ホームページをご覧ください。
定休日/なし
予約時の注意/4名からセットメニューの注文であれば、土日祝・GW・お盆・年末年始などの連休、繁忙期を除き予約可能です。
串かつだるまなんば本店公式ホームページ
まとめ
美味しい串かつをとことんまで追求した、老舗の名店「串かつだるま」の楽しみ方を紹介しました。
串かつの種類の豊富さと、ここでしか食べられない串こめや季節物など、大阪の味が詰まっているお店です。
また、お客様の為に時代に合わせたサービスを提供している姿を見ると、常連客や観光客など様々な方から愛されている理由がよくわかりますね。
大阪ミナミの観光でグリコの看板の近くにお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
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猫とおいしいものをこよなく愛する、大阪出身・在住の食いしん坊ライター。
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