難波、戎橋周辺では、例年多くの神社で夏祭りが催されます。神社によっては特色ある出し物や大阪ならではの屋台も楽しめ、毎年楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、神事のみの開催や規模の縮小など、様々な対策が取られています。この記事では、7月~8月のなんばエリアの夏祭りやイベントの実施の有無など詳細情報をご紹介します。
おでかけの際は、感染予防のためマスクを着用の上、熱中症にはくれぐれもお気をつけください。
7月イベントスケジュール
【実施】道頓堀川万灯祭
道頓堀川の両岸にある遊歩道を、ずらりと並ぶ提灯が彩ります。平成11年以降、約20年にわたって続いており、戎橋(えびすばし)界隈の夏の風物詩として親しまれています。
西は四ツ橋筋沿いの深里橋から、東は堺筋沿いの日本橋へ約800メートルの距離を約1,300灯の提灯が並ぶ姿は見ごたえがありますよ。
道頓堀川でのクルージングを楽しめる、とんぼりリバークルーズでは、21時までの夜間クルーズを開催しています。約20分間の船旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
一本松海運公式ホームページ
アクセス/大阪メトロ各線「なんば駅」より北へ徒歩4分
阪神線・近鉄線「大阪難波駅」より北へ徒歩4分
南海線「なんば駅」より北へ徒歩6分
いっとこミナミ公式ホームページ
【一部自粛のうえ実施】難波大社・生國魂神社のいくたま夏祭り
大阪三大夏祭りの一つとして知られる生國魂祭は、「陸の生玉」とも呼ばれています。
今夏は、感染症対策のため一部を自粛の上、神事や献灯のみ実施します。
祭儀(神事)
神職総代関係者のみで執り行います。
一般参拝
神楽・祈祷
境内献灯
開門時間 5時30分 ~ 20時(予定)
7月11日(宵宮)
境外の氏子地域での太鼓・獅子舞・神輿の巡行
7月12日(本宮)
渡御(とぎょ)行事(生國魂神社~大阪城までの人馬織り交ぜての行列)
11日・12日(両日)
境内で執り行う、お練り(太鼓台等の練り回し)
境内外の500の露店
【一部自粛のうえ実施】難波八阪神社夏祭り
古くから難波一帯を鎮守する神社として親しまれてきました。毎年7月13日14日に催される夏祭りは氏子をはじめ、遠方からの参拝客でにぎわいます。
こちらも今夏は感染症対策のため一部を自粛の上、神事や献灯のみ実施します。
7月13日宵宮・14日本宮 祭儀は神職・役員・関係者のみ
一般参拝、ご祈祷、境内提灯献灯
7月13日船渡御・14日陸渡御
7月13日・14日 獅子舞・神楽等巡行、太鼓・地車囃子・獅子舞・枕太鼓・お餅まき・民謡
7月13日・14日 境内の露店
境内には日本一と言われる獅子舞台が鎮座しています。夕方からは獅子の目が光り、神秘的な様子へ変わります。
船渡御や獅子舞、餅まきなどの実施はありませんが、一般参拝や境内には提灯の明かりが灯り夏の風情を感じることができますので、浴衣でおでかけされるのもおすすめです。
アクセス/大阪メトロ各線「なんば駅」より西へ徒歩6分、「大国町駅」より北へ徒歩7分、南海線「なんば駅」より西へ徒歩6分
難波八阪神社公式ホームページ
【一部自粛のうえ実施】浪速・高津宮大祭
空堀商店街から黒門市場一帯を鎮座する神社で、例年夏祭りには大勢の参拝者が訪れます。
こちらも今夏は感染症対策のため一部を自粛の上、神事や御守りの授与のみ実施します。
魔除け神楽(本殿にて)11:00~20:00
魔除け茅輪【ちのわ】くぐり:18:00~20:00
随時参拝可能
夏祭り魔除け「茅の輪守」・「獅子頭笹」を授与
獅子頭付きの笹の授与は、夏の邪気を払う効果があるとされています。
特に今年は「新型コロナウイルス鎮静化への祈り」と題して夏祭りが行わ、20時まで随時参拝可能とのことですので、邪気払いにおでかけされるのもよいのではないでしょうか。
【一部自粛のうえ実施】難波神社・氷室祭
難波神社の夏祭りは「氷室祭」と呼ばれており、例年大きな氷柱がお供えされます。
こちらも今夏は感染症対策のため一部を自粛の上、開催します。
カチワリ氷の授与
※対応の巫女はマスクゴム手袋着用にて対応致します。
倭太鼓飛龍奉納演奏(雨天時間変更・中止の場合あり)
20日(予定)・21日 両日とも19時~19時半、20時半~21時
観覧エリアには無人スペースを設けます。
露店も店舗数を減らし店舗間の間隔をあけての出店となります。
なお緊急事態宣言が再発令される等、状況次第では中止の判断となる場合もございます。
感染症予防の為、マスク着用でお越しください。
例年ふるまわれるかちわり氷は、「氷を食べると夏負けしない」との言い伝えがあり、口に含むとひんやりと涼を感じ、暑さを和らげてくれます。
無料でいただけるので、参拝時にはぜひ召し上がってください。
夜になると、プロの太鼓演奏団による和太鼓の演奏が奉納されます。演奏家による演武と境内一帯に響き渡る太鼓の音は、夏の暑さを忘れさせるほどの迫力です。
【中止】今宮戎神社のこどもえびす
「商売繁盛笹もってこい」でおなじみの今宮戎では、例年夏にこどもたち向けの「こどもえびす」が開催されます。
今夏は残念ながら中止となっています。
毎年境内には、小学生・幼児向けのスノーランドも設置され、実際に雪を触ったり、雪だるまを作ったりと子供たちは大はしゃぎです。
本殿前では、こども宝恵駕(ほえかご)が曳かれます。烏帽子を頭に着け宝恵駕に乗り込むと本殿前を往復してもらえるので、記念撮影におすすめです。
また、境内にはスーパーボールすくいやジャンボピンボール、魚釣り、絵馬作成といった子供たちが喜ぶ出し物がおこなわれます。
夜には、浪速雅楽や子供たちによる絵行燈(えあんどん)の奉納、若手芸人による漫才新人コンクールなどの舞台も楽しめ、一晩中にぎわいを見せるお祭りとなっています。
こどもが大はしゃぎできるお祭りですので、来年は開催されるように新型コロナウイルス感染症が沈静化していることを願っています。
アクセス/大阪メトロ「大国町駅」より東へ徒歩5分、「恵美須町駅」より西へ徒歩5分
南海線「今宮戎駅」より東へすぐ、阪堺線「恵美須町駅」より西へ徒歩5分、JR「新今宮駅」より北へ徒歩10分
今宮戎神社公式ホームページ
【中止】宗右衛門町夏祭り
夏の麦酒祭の一イベントとしておこなわれる宗右衛門町夏祭りは、宗右衛門町でも最大規模の行事として多くの人でにぎわいます。
残念ながら今夏は中止となりましたが、例年上方落語の噺家による進行のもと、ミュージシャンやアーティストによるパフォーマンスなど様々なステージショーは毎年盛り上がりを見せています。
併設される野外ビアホールでは宗右衛門町近隣の人気店が特設屋台による人気メニューや夏祭り限定のメニューが提供されるほか、世界のビールコーナーも設置されるなど、食べてよし、飲んでよしの夏祭りです。
【中止】法善寺水掛不動尊通り 表参道祭り
法善寺の水掛不動尊の門前にある通りは、地元の人もよく利用する飲食店が集まる通りです。
平成19年に路面を石畳風に改修して、毎年夏に、各店が手づくりの夜店を出して来街者とふれあうお祭りを開催しています。
残念ながら今年は感染症対策のため、中止となりましたが、例年各店が屋台で趣向をこらして提供するお料理、蚤の市を楽しめます。
8月イベントスケジュール
【法要のみ】法善寺横丁祭り
1982年、アスファルト舗装だった横丁を、南海電車の敷石を譲り受けて石畳を復活したことを記念して始まりました。法善寺の境内を会場に、上方演芸や文楽の奉納、各店が手づくりの夜店を出して来街者とふれあいを楽しむ、なにわ情緒たっぷりのお祭りです。
例年は、水掛不動尊前で、四代目桂春團治師匠、法善寺住職らによる安全祈願法要と鏡開き、上方落語地車囃子で開幕。夕方から夜にかけては、各飲食店がそれぞれ個性豊かな手作り夜店を出店します。
今夏は法要のみ執り行われ、そのほか未定とのことですが、お祭りがない場合でも法善寺の境内はなにわ風情たっぷりで、小説や歌にも登場する素敵な場所ですので、夏のおでかけの立ち寄り先のひとつとして、参拝されてみてはいかがでしょうか。
会場/法善寺境内
アクセス/地下鉄「なんば」駅徒歩5分、阪神・近鉄「大阪難波」駅徒歩5分、南海「なんば」駅徒歩8分
【中止】道頓堀盆おどりインターナショナル2020
道頓堀リバーウォークで毎年開催されている、「道頓堀盆踊りインターナショナル」。
例年大勢の人が参加されるにぎやかなお祭ですが、今年は感染症対策のため中止となりました。
2015年に「世界最大の盆おどり」、「浴衣を着て集まった最大人数」の2つのギネス記録を同時に達成した、大阪ならではのユニークでにぎわいあるお祭りです。
【中止】千日前みにゃみん夏祭り
千日前商店街の招き猫キャラクター「みにゃみん」にちなんで、こどもたちにも楽しんでもらえるイベントです。
今年は残念ながら中止となりましたが、絵画教室グループによる無料フェイスペイントやみにゃみんオリジナルグッズの販売など、こどもたちが楽しめる工夫をされています。
まとめ
今年は感染症対策として、例年とは異なった内容で開催される夏祭りも多く、少し寂しく感じてしまうかもしれませんが、違う目線で見ると混雑していない寺社の境内で夏の風情や厳かな空気を味わうことができるチャンスです。
参拝やおでかけの際には、周りとの距離や熱中症に気をつけながら、なんばエリアの夏をお楽しみください。
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