【春の体験博2023】大阪松竹座開場100周年タイアップ!松竹新喜劇観劇と館内ガイドツアー

なんばエリアには数多くの商店街があり、そのなかでもなんばの中心部に位置する戎橋筋商店街(髙島屋大阪店からTSUTAYA EBISUBASHI間の約370メートル)は江戸時代に形成され、十日戎で有名な今宮戎神社に参詣する道筋としても賑わいました。今日でもその賑わいは変わらず、約100店舗近いお店が軒を連ね、古くからのお店もたくさん残る歴史ある商店街です。

戎橋筋商店街では例年春と秋に、周辺地域の商いやまちの魅力を普段できない体験を通じて知っていただき、また家族や知人との交流を楽しんでいただくことでなんばエリアのファンづくりにつなげる目的の体験型イベント「体験博」を開催しています。

今回は体験博にとって初のプログラム「松竹新喜劇の観劇と館内ガイドツアー」をご紹介します。ツアーの内容や様子はもちろん、実際に参加された方の感想を交えながらご紹介していますので、体験博が気になっている方はぜひ最後までご覧ください。

目次

どのようなプログラムなの?

体験博ではグルメ雑誌やネット検索でなんば界隈の観光地やオススメ店を調べてみたけどイマイチよくわからない、そんな方に向けてミナミの街を知り尽くした案内人と戎橋筋商店街のスタッフが同行してなんば界隈をご案内します。

松竹新喜劇観劇と館内ガイドツアーは初めてのプログラムであり、貴重な体験ができる期待感から定員の20名を大きく上回る応募がありました。松竹新喜劇の豪華2本立てを観劇後、大阪松竹座の舞台や実際に使われているセットを見学。さらに出演されている役者の方々との交流や記念撮影といったプレミアム体験など盛りだくさんな内容となっています。

体験博プログラム詳細ページ

ガイドについて

今回のツアーガイドは大阪松竹座副支配人の下谷篤史さん、戎橋筋商店街の事務局長を務める山本さんが参加者の皆さんを歴史ある喜劇の世界にご案内します。

①大阪松竹座前に集合

戎橋周辺のランドマークでもある、大阪松竹座前からツアーが始まります。集合時間の午後2時30分を前に、参加者の皆さんがぞくぞくと集まってチケットを受け取っていました。

正面玄関前にて入場チケットを受け取り、ぞくぞくと入館して2階の指定席に向っていきます。途中の売店ではグッズなども販売されています。参加者の皆さんも着席して、ワクワクしながら開演時間を待ちます。

②松竹新喜劇を観劇

松竹新喜劇の五月新緑公演は「花ざくろ」と「三味線に惚れたはなし」の豪華2本立ての演目です。本公演より長年劇団を率いてきた三代目渋谷天外さんが代表を勇退して、新しい時代を担う若手が軸となる新体制の松竹新喜劇。冒頭の舞台挨拶ではメインとなる出演者5名(藤山扇治郎さん、渋谷天笑さん、曽我廼家一蝶さん、曽我廼家いろはさん、曽我廼家桃太郎さん)が登場して、演目の解説や見どころなどを紹介していただきました。

【花ざくろ】
植木職人の垣山三次郎は仕事熱心で実直な男で、 園主高橋にも見込まれ園 の離れに所帯をもちました。 しかし、女房の加代は優しすぎる三次郎に飽きたら ないようで家を蔑ろにしています。 周りの人たちは心配していますが、三次郎 本人は加代を責める様子はないようです。しかし、ある出来事で三次郎が初めて 怒りを言葉にします・・・。 周りの人も、 植物も、同じように慈しむ心優しい三次郎と、 器用に生きられない加代の二人のもとに、五月の雨は優しく降るのでしょうか。 劇団創立75周年の記念すべき公演で藤山扇治郎が祖父 藤山寛美の当り役 三次郎に挑みます。

【三味線に惚れたはなし】
横堀川べりの普請場で働く二枚目の鶴吉、お調子者の亀吉、 おっちょこ ちょいの竹公の大工三人組。普請場の隣は両替商佐野屋で、 鶴吉は三味線 の音色を通して佐野屋の娘と恋仲になり、なんと佐野屋の婿養子となる ことが決まりました。 しかし、鶴吉には叔父の娘おたねと夫婦になる約束 がありました。それをすっかり忘れていた鶴吉は、どうにかおたねに結婚を 諦めさせようと亀吉と竹公に手助けを頼みます。 ところが話は予想外の方向 へと転がってしまい・・・。

松竹新喜劇 五月新緑公演サイトより引用

迫力ある演技や回転するセット転換など臨場感あふれる舞台では、笑いと涙が入り交じるストーリーが進行されていきます。最後は魅了された観客席からの拍手喝采で、あっという間の約2時間40分となりました。

③出演者との交流と記念撮影

すべての演目が終了後、参加者は1階の客席に降りて舞台袖から舞台上に。そこに舞台奥から冒頭の挨拶でも登場していたキャスト5名(藤山扇治郎さん、渋谷天笑さん、曽我廼家一蝶さん、曽我廼家いろはさん、曽我廼家桃太郎さん)が、そろってツアー参加者の前に登場。

出演者からご挨拶と自己紹介を頂いたあとは、ツアー参加者からの質問タイムに。「皆さんがリーダーになった新体制で、役作りなど取り組み方は変わりましたか?」「舞台本番で台詞を間違えてしまったことは?」など、ざっくばらんな質問にも丁寧に答えてくださいました。ファンとの交流が深まったところで、セットと大道具を背景にして全員で記念撮影も。希望者には後日送付され、ツアー参加者にとって貴重な1枚となりました。

④曽我廼家一蝶さんによる舞台案内

記念撮影の後は曽我廼家一蝶さんによる、舞台についての解説ツアーです。舞台袖や舞台から見える客席の様子、セットや大道具、花道について説明していただきました。

照明が当たっている舞台から見える観客席の景色は、本来舞台に立っている役者でしか味わえない体験です。

セットの背景は立体的に見えますが、実は1枚の絵で奥行きが表現されていたり釘が見えないように作られていたりと舞台造りの技が見られました。

舞台に花道があるのは、歌舞伎の劇場でもある大阪松竹座ならでは。花道の「七三」と呼ばれる、劇場内のすべての席から見える場所で、役者さんが見栄を切ったりするということも
教えてくださいました。

役者にとっての花道に対する想いについても語っていただき、花道を実際に歩けるという貴重な体験をしながら、ツアー参加者は舞台をあとにしました。

⑦最後は大阪松竹座についての解説

ツアーの最後は戎橋筋商店街事務局の山本さんから、歴史ある大阪松竹座の建物についての解説です。2023年で開場100周年にあたり、1923年(大正12年)5月に関西初の洋式劇場として道頓堀に誕生しました。

現代では歌舞伎やレビューからジャニーズの公演まで、幅広いジャンルの興行をおこなっている劇場として親しまれています。歴史ある建造物でもあり、ツアー参加者の皆様も興味津々で聞き入っていました。

施設情報

施設名/大阪松竹座
住所/大阪市中央区道頓堀1-9-19
電話番号/06-6214-2211(代)
アクセス/
 大阪メトロなんば駅 出口14号、または出口15Bより徒歩約1分
 南海なんば駅より徒歩約9分
 ※詳しいアクセス方法は関連記事 でも解説しています。
公式サイト/大阪松竹座公式ホームページ

公演情報

公演名/大阪松竹座開場100周年記念 劇団創立75周年
    松竹新喜劇 五月新緑公演
期間/2023年5月13日(土)〜5月25日(木)
   ※公演はすでに終了しています。
詳細/松竹新喜劇公式サイト

まとめ

体験博では初開催となった松竹新喜劇観劇と館内ガイドツアーは、大阪松竹座の全面協力によるスペシャルな企画になりました。観覧できるだけでなく出演者との記念撮影、舞台裏のガイドツアーなどプライスレスな体験の連続。舞台の上から見える光景を五感で体感できるなど、劇場の魅力をたっぷり味わえるツアーといえるでしょう。

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