【2023年度版】大阪の「ミナミ」ってどこにあるの?素朴な疑問を徹底解説!

大阪には「キタ」と「ミナミ」と呼ばれるエリアがあるのをご存知ですか?
地元大阪の人でも、そのエリアの認識はさまざまで、他府県から来た人にはなんのことかわからないなんてこともあります。

ここでは、歴史的な背景をご紹介しつつ、ミナミエリアがどこにあたるのか解説していきます。

目次

大阪のミナミってどこにあるの?

大阪で「ミナミ」と呼ばれるエリアは、難波(なんば)や、グリコの看板や巨大なかにの立体看板で有名なかに道楽がある道頓堀、千日前周辺の繁華街を指します。

最近ではテレビ番組などメディアでも「ミナミ」という呼び方をしますが(ミナミの帝王などが有名ですね)、実際には「ミナミ」という地名はなく、地元の人が使う愛称のようなものです。

さて、この「ミナミ」という呼称がどこからきたのか?
それには「商いの街」大阪らしい歴史的な背景がありました。

ミナミと呼ばれるようになったきっかけ

大阪を代表するエリアとして「キタ」と「ミナミ」があります。

「キタ」とは、大阪駅などがある梅田エリアを指します。
住所でいうと大阪市北区にあたるため「キタ」エリアと呼ばれています。

では「ミナミ」は、大阪市の南区にあるから「ミナミ」なのか?というと、実はそうではありません。
「ミナミ」エリアの住所は、大阪市中央区です。
大阪市中央区は1989年に東区と南区が統合してできた区という歩みがあります。

なぜ「ミナミ」と呼ばれるようになったかというと、江戸時代には「天下の台所」と呼ばれ、今もなお大阪の経済や文化の中心地である船場から見て南側にあることから「南地(なんち)」と書き、それに「ミナミ」というルビをふったそうで、そうした歴史背景もあり、地元の人々は愛称として「ミナミ」と呼んでいます。

この「ミナミ」という街はいったいどんな街なのか?
次でご紹介します。

ミナミってどんな街?

「ミナミ」と呼ばれるエリアには「大阪松竹座」や「なんばグランド花月」「TOHOシネマズなんば」などの芸能文化を楽しめる施設や、巨大でユニークな看板、安くて美味しいグルメなどがそろっており、伝統と最新が融合した、エンターテイメント溢れる街になっています。

前の段落でご紹介した通り、「ミナミ」というエリアは「天下の台所」大阪のなかでも経済中心地的存在だった船場の南側に位置します。

この船場という街の始まりは、太閤 豊臣秀吉が石山本願寺後に大坂城を築いた時までさかのぼることができ、天正11年(1583年)大坂城の築城にともない、大勢の家臣や武士が船場周辺に集まりました。
そうなると食料や生活用品など、様々なものが必要不可欠となります。
そこで豊臣秀吉は、堺や京都から商品たちを船場周辺に住まわせ、大坂城の城下町の開発は進み、以降の船場エリアの基盤となります。

こうした歴史背景から城下町として発展を遂げた船場には、経済力のある問屋の主などを指す「旦那衆」がたくさんいました。
「ミナミ」というエリアは、そんな豊かな富を持つ旦那衆の遊び場、社交場として発展してきた歴史があり、現在も芸能文化やエンターテイメント性が色濃く残る街になっています。

おすすめの観光スポット&グルメ

観光スポット編

グリコの看板

大阪の顔としても全国的に有名な「グリコの看板」は、戎橋(えびすばし)のほとりに建つビルの壁面にあります。
現在で6代目のグリコ看板の前には、いつも国内外問わず観光客の姿があり、大阪観光には外せない定番スポットです。
朝11時頃になると、周辺のお店がオープンするので、ゆっくり写真を撮りたい方は朝11時前に行くのがおすすめです。

施設情報
施設名/道頓堀グリコサイン
住所/大阪府大阪市中央区道頓堀1-10-2
点灯時間/日没30分後に点灯、24時消灯
参考:大阪府の日没時刻
アクセス/大阪メトロ御堂筋線なんば駅 14番出口

道頓堀リバークルーズ

道頓掘川には遊覧船が運航しています。
ガイド付き約20分間のミニクルーズでは、グリコの看板前に停泊し写真撮影タイムがあります。
安全上、座席を立つことはできませんが、間近で写真が撮れるとあって大好評です♪

詳細情報
料金/おとな1200円、学生(中学生・高校生・大学生・専門学校生)800円、こども(小学生)400円
※学生証必須。小学生未満は、おとな1名様につき1名様のみ無料。 2人目から「こども」料金が必要。
所要時間/約20分
営業時間/11:00~21:00まで。毎時00分、30分に出航
公式ホームページ

道頓堀こなもんミュージアム

たこ焼き、お好み焼き、焼きそば……大阪といえばコナモングルメの聖地!
そんなコナモンの食文化を楽しく体感できるのが、コナモンミュージアムです。
フロア構成
地下1階 たこ焼き道場くくる匠
有名たこ焼き店くくるの職人直伝!
好きな食材を選んで、自分だけのオリジナルたこ焼きづくりが体験できます。

1階 たこ家道頓堀くくる コナモンミュージアム店
「ふわとろ」なアツアツできたて!本場の味のたこ焼きが味わえます。

2階 コナモン歴史ミュージアム
コナモン・ソース・道頓堀の歴史が一気に学べる、楽しい資料がそろってます。

3階 オリジナルのたこ焼き 食品サンプルづくり体験
食道楽のまち、大阪の食文化を支えてきた食品ロウ(蝋)サンプル体験ができます。
所要時間は約45分。料金2000円。要予約です。

施設情報
施設名/道頓堀こなもんミュージアム
住所/〒542-0077
大阪市中央区道頓堀1-6-12
電話番号/TEL:06-6214-6678
料金/入場無料(各体験については別途)
「道頓堀こなもんミュージアム」公式ホームページ

道頓堀ZAZA

道頓堀ZAZAは「くいだおれ太郎」のいる、くいだおれビル地下1階にあります。
くいだおれビルは、かつて道頓堀五座の一角「中座」だった跡地にあり、その歴史を受け継ぎながら最新のエンターテイメントをお届けしています。
大阪を中心に勢いのある若手芸人を集めて日々開催されるお笑いライブは、30分800円で楽しめます。
他にも歌舞伎やレビュー、和太鼓、三味線、タップダンスなど、エンターテイメントの街らしい要素と最新のプロジェクションマッピングを取り入れた「フードミュージカルGOTTA」もおすすめ。

施設情報
施設名/道頓堀ZAZA
住所/〒542-0071
大阪市中央区道頓堀1-7-21 中座くいだおれビル地下1階
電話番号/06-6212-3005(11:00~19:00)
アクセス/地下鉄御堂筋「なんば」14番出口
「道頓堀ZAZA」公式ホームページ

大阪松竹座

大正12年、関西初の洋式劇場として誕生。
大林組の木村得三郎によって設計された正面の大アーチが特徴的なネオ・ルネッサンス様式の建築は荘厳華麗で、建築好きにはたまりません。

近代建築 松竹座

歌舞伎やお芝居など様々な公演のほか、併設されたレストランをチェックするのも楽しみのひとつ。
ちなみに「幕の内弁当」というのは、歌舞伎の幕間にいただくお弁当という意味から来た言葉なんだそうですよ。

施設情報
施設名/大阪松竹座
住所/〒542-0071
大阪市中央区道頓堀1-9-19
電話番号:06-6214-2211
アクセス/大阪メトロ御堂筋線、四つ橋線、千日前線 なんば駅「14号出口」より徒歩1分
「大阪松竹座」公式ホームページ

法善寺

1637年創建の浄土宗天龍山法善寺は、ミナミエリアのど真ん中にありながら、静かでなにわ情緒たっぷりなスポットです。
伽藍は太平洋戦争で焼失してしまいましたが、不動明王と金毘羅さんを奉るお堂だけが残りました。
大阪の人々は不動明王に水を打ち、願をかけて「お不動さん」とよび親しんできました。

グルメ編

おかる

1946年創業。大阪でも屈指のお好み焼きの名店です。

生地の真ん中をギュッと押して蒸し焼きにし、ドッシリとしつつもサクッとした独特の食感がポイントのお好み焼き。
ソースの後の仕上げのマヨネーズでさまざまな絵柄を描いてくれるのが特徴です。
通天閣はもちろん、人気のキャラクターまでOK。
味だけでなく、見た目も楽しみたいという人におすすめです。

店舗情報
店舗名/おかる
住所/大阪市中央区千日前1-9-19
電話番号/06-6211-0985
営業時間/12:00〜14:30、17:00〜21:30
定休日/第3水曜、木曜休
アクセス/なんばウォーク二番街B20・B22出入口から北へ2分。堺筋線・千日前駅3番出入口から東へ8分、御堂筋線・なんば駅15-A番出入口から北西へ8分

551蓬莱本店

豚まん(餡まん、チャーシューまん)

551蓬莱

創業70年以上。「551があるとき~!」でおなじみの551蓬莱は戦後間もなく食堂としてオープンしました。
翌年から豚まんの販売を始め、今では1日に約17万個を手包みで販売している大阪を代表する名店です。
その創業地はなんばにある戎橋筋商店街で、本店には角切りのチャーシューが入った「チャーシューまん」や、ふっくらとした小豆と黒ゴマの風味が美味しい「あんまん」といった本店限定メニューがあります(※どちらも数量限定)
夏にはアイスキャンデーの販売や、2・3階はレストランになっています。
ぜひ、大阪なんばに来たら食べてほしいおすすめグルメです。

店舗情報
店舗名/551蓬莱本店
住所/〒542-0076
大阪市中央区難波3-6-3
電話番号/06-6641-0551
営業時間/
TAKE OUT: 10:00~21:30
EAT IN:11:00~21:30(オーダーストップ)
定休日/第1・第3火曜日(※祝日、行事等で変更あり)
「551蓬莱」公式ホームページ

りくろーおじさんの店 なんば本店

ふわふわ食感で、世界中にファンがいるチーズケーキで有名な「りくろーおじさんの店」は、創業地ではないですが、本店がなんばの戎橋筋商店街内にあります。

1度につき12個、店頭で焼きあがるふわふわのチーズケーキは、いつも行列ができるほど人気ですが、回転数が早く、意外と待ち時間が少ないです。
行列を避けたい方は、午前中がおすすめです。

また、なんば本店には「陸カフェROOM」という、他のりくろーおじさんの店舗にはないカフェも併設されており、本店限定メニューもありますので、観光やショッピングなどの休憩に行ってみてはいかがでしょうか。

店舗情報
店舗名/りくろーおじさんの店
住所/〒542-0076
大阪市中央区難波3-2-28
営業時間
<1Fなんば本店>9:00~20:00
<1F陸カフェ STAND>9:30~20:00
<2F喫茶室陸カフェROOM>平日11:30~18:00(ラストオーダー17:30)
土日祝日12:00~19:00(ラストオーダー18:30)
電話番号/本部お客様係 0120-57-2132(9:00~17:00)
「りくろーおじさんの店」公式ホームページ

まとめ

地元大阪の人でも「ミナミ」というエリアは漠然としていて、人によって認識している範囲が異なる不思議な街です。
今回は「ミナミ」と呼ばれるようになったきっかけを、歴史的な背景と共にご紹介をしたので、この街のことをよりお分かりいただけたのではないかと思います。

「ミナミ」のオススメ観光スポットや、地元大阪府民おすすめグルメも紹介しましたので、他府県の方をご案内するときなどにお役立てくださいね!

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