大阪の観光名所であるなんばエリアのなかでも、裏なんばと呼ばれるエリアに新しい名所が誕生しました。
それが今回ご紹介する通称・千日地蔵尊通り。大阪在住者でも知らない方も多い通りですが、知る人ぞ知る人気の飲食店が軒を連ねています。
改修工事をした経緯や、どのように変身を遂げたのかを中心にご紹介しています。街をより良く、来街者に楽しんでもらえるようにという地元商店主たちの想いが詰まった内容になっていますので、ぜひ大阪の新名所をチェックしてください。
千日地蔵尊通りとは?
大阪なんばの中央、髙島屋大阪店にほど近い場所にあるひとつの路地が「千日地蔵尊通り」。
観光客の方には、たこ焼き器や調理玩具などのお土産を買う場所、地元の人にとっては調理器具を揃える場所として知られる「千日前道具屋筋商店街」のひとつ西側にある通りです。
もともとは「千日前道具屋筋商店街」に軒を連ねる各お店の倉庫が並ぶ通りでしたが、5年ほど前から飲食店が登場し、知る人ぞ知るグルメ通りになっていました。
2020年12月10日に、この通りが天然石を使った美しい石畳にリニューアル。南北約100m、幅3〜4mの私道が風情のある通りになったのです。
以前よりも明るくなり、安全に歩くことができるようになり、楽しく食べ歩き、はしご酒が楽しめるようになりました。
なぜ石畳に改装したの?
石畳にリニューアルする以前は、少し薄暗く、また路面の痛みも激しいものでした。
そうした状況を鑑み、10年前から改修をという案がでていたそうです。
ただどのような改修にするのかなど問題は山積みで、なかなか案が形になることは難しいものでした。
そんな中、2020年5月にこの通り沿いに本社ビルを移転した『ブレイブ』という会社から
「ビル前の道路を石畳に」という提案をいただき、本格的にこの改修案が進むことになったそうです。
工期は1ヶ月半と短いものでしたが、構想から着工までは約1年半と長いものでした。
それもそのはず、私道ということで持ち主に許可を得たり、各飲食店にも協力をあおぐなど必要な段取りは山積みで、また、石畳にしてからの保存維持活動をどのように進めていくのかといったことも考えなくてはならなかったのです。
石畳の通りをより楽しく
そんな諸々の問題を解決しながら生まれ変わった千日地蔵尊通りでは、通りに並ぶ飲食店が肩を組み、コロナが落ち着いてから行うキャンペーンやイベントを目下検討中とのことです。
また、この通りを歩いてもらえるようにと、南北の入り口にゲートを建てることも検討中だそうで、さらには南側に面したなんさん通りの無電柱化計画も進行中で、千日地蔵尊通りがより美しくなるかもしれないとのこと。
例年8月23日と24日に開催される地蔵盆は、通りが提灯で彩られ、昔ながらの風情が楽しめることでも人気のこのイベントも今後継続されるということで、ぜひこちらにも注目ください。
千日地蔵尊通り石畳化実行委員会の委員長を務める和田憲二さんも「安全に歩けるような明るい通りになりました。道具屋筋商店街とも連携し、今後はイベントも行うなど一緒に盛り上げていきたいです」とお話していますので、今後が楽しみですね。
まだまだ変化を続ける「千日地蔵尊通り」。なんばに訪れる機会があればぜひ歩いてみてくださいね。
施設情報
施設名/千日前地蔵尊通り(なんさん通り商店会)
住所/大阪市中央区難波千日前14
なんさん通り商店会公式ホームページ
千日地蔵尊通り事務局公式Facebook
まとめ
石畳の通りといえば法善寺横丁だけが名物だと思っていませんでしたか?
新たに誕生したこちらの千日地蔵尊通りも、中央にお地蔵さんが鎮座するなか左右には人気の飲食店がズラリと揃った観光名所です。
昼と夜では趣も異なるので、お隣の「千日前道具屋筋商店街」とあわせてブラリ散歩を気軽に楽しんでみてくださいね。
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大阪在住。食べること、飲むことが好きなアラフォーライター。