2月18日(金)より公演再開、開幕いたします。詳しくは公式ホームページをご確認ください。
100周年を迎えるOSK日本歌劇団の歴史と魅力
国際的な様式の大劇場とともに誕生した松竹楽劇部(現OSK日本歌劇団)
大正時代の半ばの道頓堀では歌舞伎をはじめする伝統芸能がまだまだ盛んでしたが、欧米諸国からも舞踏や音楽が来演するようになっていました。
それら海外アーティストが公演できる場所は、大阪では中之島の中央公会堂くらいしかありませんでした。そこで、国際的な公演に対応できる様式の大劇場として建築されたのが大阪松竹座です。
1923(大正12)年に開場して以来の、外国映画のロードショーとレビューの実演を組み合わせた斬新な興行スタイルは、当時東京においても例をみない画期的なものであったといわれます。
多くの人々の心をつかんだラインダンスと「春のおどり」
歌や踊り、芝居を組み合わせたレビューを担ったのが松竹楽劇部(現在のOSK日本歌劇団)です。生徒養成所が設置されたのはその一年前の1922(大正11)年4月、今から100年前のことです。
その頃すでに宝塚少女歌劇が公演されていました。宝塚歌劇をはじめ多くの脚本を手がけた劇作家の故香村菊雄さんによれば、宝塚は「童話劇的な雰囲気だった」に対して大阪松竹歌劇団は「若さをほとばしらせたようなダイナミックな群舞である」と述懐されています(大阪松竹座 新築開場記念誌)。
大正15(1926)年に誕生した「レビュー 春のおどり」の軽快でリズミカルで華やかなラインダンスは観客の心をつかみました。
大阪の人々に愛され、大阪を訪れる多くの人々が観たこの演目は、途中危機を乗り越えて新生OSK日本歌劇団へと引き継がれました。
記念公演「レビュー春のおどり」と戎橋
「レビュー春のおどり」と戎橋は、とある縁で結ばれています。
フィナーレで歌われる「桜咲く国」の作詞者は、岸本水府(きしもとすいふ 1892-1965)という川柳作家です。
人間や世相をテーマにする川柳を、卑俗ではなく、人情の機微にふれ情景が目に浮かぶような文学に高めようと、志をもつ者と「番傘」を結社してミナミを中心に活動します。
水府をはじめ大阪川柳の優れた作品を刻んだプレートが、架け替えの記念として地元のみなさんにより戎橋の欄干に設置されています。
友だちは よいものと知る 戎橋(えびすばし)
ちなみに、出汁の名店・道頓堀今井さんのお店の入口にも石碑があります。
頬かむりの下は 日本一の顔
これは大阪で人気を博した歌舞伎役者の初代中村雁治郎のことをうたっています。 「レビュー 春のおどり」公演後はぜひ道頓堀今井で美味しい大阪の出汁を堪能してください。
この他にもミナミ各地に大阪川柳の句碑があります。
また水府は、コピーライターとしても活動、グリコの広告の「一粒300メートル」をはじめ名作を生みだします。そして、唯一歌詞として提供したのが「桜咲く国」です。
「レビュー春のおどり」公演概要
OSK日本歌劇団創立100周年記念公演「レビュー春のおどり」
第一部『光』:演出・振付 山村友五郎・尾上菊之丞・藤間勘十郎
第二部『INFINITY』:作・演出 荻田浩一
大阪松竹座 公演日時(6公演)
午前の部 11:00/午後の部15:00
【公演中止】2月5日(土)~6日(日)
【公演中止】2月11日(金・祝)~2月13日(日)
2月18日(金)~2月20日(日)
大阪松竹座の歴史とアクセス
[参考文献・出典]
「大阪松竹座 新築開場記念誌」
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