なんば駅周辺を”おもてなし玄関口”にする社会実験「なんばひろば改造計画」

なんば広場 改造計画 2021 アイキャッチ

大阪ミナミにある南海なんば駅の北側、なんばマルイ(東宝南街ビル)との間にある駅前広場が期間限定で歩行者天国となりました。

なんば駅前を新しい時代にふさわしい場所、大阪のおもてなし玄関口として世界の人々をひきつける観光拠点にするためのプロジェクトが始動しています。その一環として駅前広場を人中心への空間に再編するための社会実験「なんばひろば改造計画」が実施されました。

目次

2021年版「なんばひろば改造計画」の概要

前回の社会実験(※2016年の模様はこちら )と比べて、今回は歩行者空間化をさらに進めます。

駅前広場での休憩といった滞在空間の活用や、なんさん通りの相当区間で車両通行規制といった実証実験を10日間にわたって実施。快適性や空間の活用方法、運用面での課題や影響を洗い出します。交通規制では渋滞状況、貨物の荷さばき、バスやタクシーの乗降、自転車の走行を検証。車の流れが円滑に処理できるかがポイントとなります。

【実施期間】

・交通関係:2021年11月23日(火・祝)9時 から 12月2日(木)18時

・滞在空間の活用:2021年11月23日(火・祝)から 12月1日(水)の各日8時から20時

【実施エリア】

南海なんば駅周辺エリア

・駅前広場は24時間にわたり歩行者専用化(車両通行は禁止)

・なんさん通りは貨物車のみ通行可(時間規制と24時間通行の2区間)

なんば広場改造計画

大阪万博が開催される2025年の実現を目指して、なんば駅周辺の空間再編に向けた課題を整理します。

※これまでの経緯と再編の目的についてはこちら

誰もが利用できる憩いの場に変貌

普段は交通量の多い駅前広場ですが、期間中はイスやテーブル、日差しを遮るテントなどを設置。誰もが自由に休憩や待ち合わせ場所として滞在できます。前回の社会実験ではイベントなど非日常空間を演出しましたが、今回はゆっくり過ごせる日常的な利活用がコンセプトになっています。

なんば広場 改造計画 2021
なんば広場 改造計画 2021
なんば広場 改造計画 2021
なんば広場 改造計画 2021

信号は消え道路沿いの植え込みや柵などが取り除かれ、限りなくフラットな空間となり自由に往来が可能。歩道の段差には仮設スロープを設置するなど、バリアフリー化の工夫も行われています。

なんば広場 改造計画 2021
駅前広場の西側(御堂筋方面)
なんば広場 改造計画 2021
駅前広場の東側(なんさん通り方面)
なんば広場 改造計画 2021
縁石部分も段差を解消してバリアフリー化

夜間はライトアップされた空間に音楽が流れ、ターミナル駅前とは思えないゆったりとした時間の流れを体験できます。各テーブルには明かりが灯され、仕事終わりや買い物帰りに一息つく方も多く見かけました。

なんば広場 改造計画 2021
なんば広場 改造計画 2021
なんば広場 改造計画 2021

駅前広場の向かいには髙島屋のデパ地下グルメ、なんばマルイのよってみて 、戎橋筋商店街の界隈など駅前周辺は持ち帰りグルメが豊富。広々とした開放的な空間でテイクアウトを持ち寄る、そんな楽しみ方もできる空間です。

駅前広場を拠点に観光を楽しむ

空間再編された駅前広場に必要なサービスを調査するため、駅前広場には移動式の観光案内所やTKTSトレーラーが社会実験の一環として期間限定で出店。ミナミの観光案内だけでなく公演やイベントなどのチケット販売、関西周辺のエンタメ情報も案内しています。

なんば広場 改造計画 2021
公演やイベントのチケットを販売するTKTSトレーラー
なんば広場 改造計画 2021
移動式の観光案内所

近隣には道頓堀川のとんぼりリバークルーズ法善寺横丁なんばグランド花月などの劇場、大阪グルメのたこ焼きお好み焼きの有名店といったスポットも。駅前広場を拠点とした名所を巡る際に、ガイドブックには載っていないような観光案内が検討されています。

御堂筋チャレンジ2021との融合

同時期(2021年12月2日まで)に行われた社会実験「御堂筋チャレンジ2021」との連携もあり、歩行者空間は駅前広場にとどまりません。千日前通りからなんば駅前広場までの御堂筋沿いも歩行者メインの空間となっており、街全体で社会実験の一体感が高まっています。

なんば広場 改造計画 2021
御堂筋も同時に歩行者メインの空間に
御堂筋チャレンジ2021
なんばマルイ北側のカフェストリート

御堂筋の自転車通行帯と接続するように、駅前広場にも仮設の自転車通行帯を設置。期間中の社会実験エリアでは「押しチャリ」の協力がよびかけられ、自転車から降りて通行するといった場面も数多く見られました。

なんば広場 改造計画 2021
駅前広場の横に臨時の自転車道路を設置

貨物車両など交通面への影響も検証

駅前広場から東側(日本橋エリアに向かう)に続くなんさん通りにかけても、一般車両(緊急車両を除く)の通行を禁止して交通への影響を検証。貨物車は午前1時から9時の間に通行して荷さばきを行い、その他の時間帯は蔵前通り(なんばCITY・パークス側)などにある仮設の停車帯を利用して検証が行われました。

なんば広場 改造計画 2021
なんさん通りから駅前広場へは車両通行が禁止に

一部駐車場や施設の専用車庫に入庫する貨物車両については、歩道と車道を分離した区間のみ24時間通行可能としています。

なんば広場 改造計画 2021
なんさんさん通りでも交通規制を実施

公共交通機関への乗り場も実証実験の一環として場所が変更に。路線バスは御堂筋沿いに、タクシー乗り場はパークス通りと御堂筋沿いにそれぞれ移設されました。

なんば広場 改造計画 2021
社会実験中はバス停を御堂筋側に移設
なんば広場 改造計画 2021
パークス通りに移設されたタクシーのりば

まとめ

なんば広場改造計画は10日間にわたって実施され、利便性や交通面への影響などを検証しています。この社会実験の結果が今後の都市設計に反映され、歩行者にとって魅力的な空間になることが期待されます。

歩行者中心の空間再編を街全体で取り組む、そのような様子がうかがえる期間となりました。なんば駅前がどのような街並みに変貌するのか、今後のなんばエリア再開発にも注目です。

なんば広場 改造計画 2021 アイキャッチ

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